ニュース
» 2009年09月07日 12時05分 UPDATE

壁掛けに:ソニーの“超薄型”が大きく、エレガントに――“BRAVIA”「ZX5シリーズ」登場

ソニーは、液晶テレビ“BRAVIA”の薄型ワイヤレスモデル「ZX5シリーズ」を11月に発売する。より大きな画面サイズをそろえるとともにデザインを一新。内蔵ワイヤレスは1080pに対応した。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 ソニーは9月7日、液晶テレビ“BRAVIA”の薄型ワイヤレスモデル「ZX5シリーズ」2機種を発表した。ちょうど1年前、最薄部が9.9ミリというソニー製“超薄型テレビ”としてリリースされた「KDL-40ZX1」に続く、LEDエッジライト搭載の超薄型モデル。46V型、52V型という、より大型の2機種を追加し、潜在的な“壁掛け”需要を掘り起こす考えだ。

photophoto 「KDL-46ZX5」の通常モデル(左)とBPO(BRAVIA PREMIUM ORDER)限定カラーのホワイト(右)。チューナー内蔵の「メディアレシーバー」とディスプレイ本体をワイヤレス接続する

 価格はいずれもオープンプライス。店頭想定価格は、46V型の「KDL-46ZX5」が55万円前後、52V型の「KDL-52ZX5」が65万円前後となっている。また、直販サイト「Sony Style」の「BRAVIA PREMIUM ORDER」だけの特別カラーとして「ホワイト」をラインアップした。発売はすべて11月20日の予定だ。

LEDライトを底辺にのみ設置

photo 最薄部は46V型で15.8ミリ、52V型で16.6ミリ

 ZXラインの特徴であるエッジライトシステムは、通常は液晶パネルのすぐ後ろにあるバックライトを設けない。その代わり、フレーム(テレビの額縁)部分にLEDを配置し、背面の導光板や光学シートを利用して光を画面全体に行き渡らせる仕組みだ。以前から携帯電話など小型のデバイスで使われるケースはあったが、40インチの液晶テレビに採用したのはKDL-ZX1が初。これによって民生用テレビとして“世界最薄”を実現した。

 新製品のZX5シリーズではさらに効率化を進め、KDL-ZX1で画面の4辺に配置していた白色LEDを今回は“底辺だけ”に設置している。「LEDの発光効率が大幅に向上したことで可能になった。導光板や光学シートはKDL-ZX1と変わらず、輝度ムラのない明るい画面を実現できる」(同社)としている。さらに液晶パネルは4倍速タイプを採用。最新の高画質回路「ブラビアエンジン3」との組み合わせにより、動きの早い映像も滑らかに表示できる。

 エッジライトや画質の進化に加え、ZX1から大きく変わったのがデザインだろう。ブラックのアルミフレームを用い、シンプルながらも男性的な力強い印象を与えるZX1に対し、ZX5シリーズでは透明なポリカーボネートで全面をカバー。“壁掛け”時の美しさを最優先にした一体感のあるスタイルは、見る者にエレガントな印象を与える。「まるで一枚の透明で無垢(むく)なガラスから美しい映像が浮かび上がるような」(担当デザイナー)たたずまい。これに合わせ、本体操作部にはタッチセンサーを採用。普段は黒いセンサー部は、手で触れると光で浮かび上がる仕組みになった。

photophoto 本体操作部にはタッチセンサーを採用。普段は黒いが、手で触れると光で浮かび上がる。なお、ディスプレイ前面中央のソニーロゴは光らなくなった
photophoto ホワイトモデルは、消灯時にもタッチセンサーの位置が分かるようになっている(左)。リモコンはおなじみの「おき楽リモコン」。Felicaリーダーを搭載し、「アクトビラ ビデオ」などの決済が行える(右)

 最薄部は46V型で15.8ミリ、52V型で16.6ミリと、ZX1登場時ほどのインパクトはないが、専用金具「SU-WL700」(2万9400円)で壁掛け設置を行った場合、壁から液晶パネル表面までの距離は46V型で6.1センチ、52V型では6.2センチと、「他社の超薄型テレビに比べて1センチ近く薄い」という。

 ワイヤレス伝送も進化した。新たに60GHz帯を使用することで電波干渉のリスクを低減するとともに、1080pのリアルタイム伝送が可能になっている。「従来機は5GHz帯を使用していたため、(帯域幅の都合で)1080iで伝送した映像信号をテレビ側でi/p変換する仕様だった。しかし今回は、1080pのまま非圧縮で伝送できる。映画素材の1080/24pにも対応した」(同社)。

photophoto メディアレシーバー

 もちろんディスプレイとメディアレシーバーは出荷時にペアリング済みのため、わずらわしい設定はいらない。また、ワイヤレス伝送の制限がなくなったことで、ディスプレイ側の入力端子はすべて省略(従来はHDMIを備えていた)。メディアレシーバーに配線を集約し、ディスプレイは背面もすっきりとしたデザインを実現した。

photophoto 背面もすっきりしたディスプレイ部。外部入力端子はなくなった

 そのほか、DLNAクライアント機能「ソニールームリンク」や「アクトビラ ビデオ・フル」などをサポート。アクトビラの決済は「おき楽リモコン」のFelicaポートで行える。主な仕様は下表の通り。

 またソニーは同日、BRAVIAシリーズに録画機能を付加できるHDDレコーダーの新製品「BRX-A500」、およびSony Style限定の「W5シリーズ」カラーバリエーションモデルなどをリリースしている。

photophotophoto ZX5シリーズの設置イメージ
型番 KDL-52ZX5 KDL-46ZX5
画面サイズ(解像度) 52V型(フルHD) 46V型(フルHD)
チューナー 地上/BS/CS110度デジタル×1、地上アナログチューナー×1
入出力端子 HDMI×4(うち1つは前面)、D5×2、Sビデオ×1、コンポジット×1(うち1つは前面)、D-Sub15ピン、光デジタル音声出力、USB、LAN端子など
外形寸法 1271×799×59ミリ(ディスプレイ部)、430×282×68ミリ(メディアレシーバー部) 1134×761×319ミリ(ディスプレイ部)、430×282×68ミリ(メディアレシーバー部)
重量 28.2キログラム(ディスプレイ部、スタンドなし) 22.7キログラム(ディスプレイ部、スタンドなし)
実売想定価格 65万円前後 55万円前後
発売日 11月20日

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.