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ソニー、フロントスピーカーに自動で位相特性を合わせるAVアンプ「TA-DA5500ES」

» 2009年09月08日 14時42分 公開
[ITmedia]

 ソニーは9月8日、AVアンプ「TA-DA5500ES」、2チャンネルステレオアンプ「STR-DH100」を10月25日より販売開始すると発表した。価格はTA-DA5500ESが27万3000円、STR-DH100が3万1500円。

photo 「TA-DA5500ES」

 「TA-DA5400ES」の後継となるミドルクラスモデルで、新たにフロントと異なるスピーカーをサラウンドやセンターに用いた際でも、それぞれのスピーカーの位相周波数特性をフロントスピーカーにあわせることができる独自技術「APM(オートマティック・フェーズ・マッチング)」を備えた。APMは自動音場補正機能「アドバンストD.C.A.C.」に組み込まれており、さまざまなスピーカーを組みあわせた際でも理想的な周波数特性を素早く得ることができる。

 DSP「デジタルシネマサウンド」はHDオーディオ対応の「HD デジタルシネマサウンド」(HD-D.C.S.)へと進化した。実測値よりも少ない残響量を付加し、聞きやすさを保ったまま迫力を出す「スタジオ」、“映画館の音”に近い再現を行う「シアター」、実測値よりも多い残響量を付加することで広い空間を再現する「ダイナミック」と3種類の設定が用意される。

 筐体には、高い剛性をもつメタル・アシスト・ホリゾンタルFB(Frame and Beam)シャーシを採用した。シャーシには補強用ビームが装備されたねじれを防ぐ構造となっており、大きな音圧がかかった際の振動を抑制し、濁りのない低音を実現するという。HDMI入力端子は計6系統で、音質性能に特化した「for AUDIO」端子も2系統用意される。HDMI出力はパススルー対応で同時出力可能な2系統となっている。HDMI出力をオフにすることも可能だ。

 可聴領域外の阻害成分を除去することで音質向上を狙う「デジタル・レガート・リニア」(D.L.L.)やマスタークロックに含まれるジッタを排除することで高いS/N比感を再現する「ジッタ・エリミネーション回路」、制御伝送技術「H.A.T.S.」のHDMI版である「H.A.T.S. for HDMI」などの機能はTA-DA5400ESからそのまま継承する。

 定格出力は120ワット×7(8オーム時)。主なインタフェースはHDMI入力×6(背面5、前面1)/コンポジット入力×5/コンポーネント入力×3、ライン音声入力×4など。DLNAクライアント機能も備えており、DLNA準拠のサーバから音声や静止画を再生できる。対応フォーマットはリニアPCM/MP3/WMA/AAC、JPEG/BMP/PNGで、映像の再生には対応しない。

photo 「STR-DH100」

 STR-DH100はエントリークラスながらも150ワット×2(8オーム時)の大出力を実現した2チャンネルステレオアンプ。アナログ音声入力×5のほかDMPORT端子を備えており、別売クレードル「TDM-NW10」やBluetoothアダプター「TDM-BT10」などを利用すればウォークマンの音楽を楽しむこともできる。

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