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スカパー!のハイビジョン放送、70チャンネルに拡大HD録画機器も拡充

» 2009年09月11日 19時38分 公開
[ITmedia]

 スカパーJSATは9月11日、「スカパー!HD」のハイビジョンチャンネルを拡大すると発表した。「第二期サービスの開始」と位置付けられる今回の施策により、10月1日には58チャンネル(現在は18チャンネル)、2010年春には70チャンネル以上、そして2012年には100チャンネル規模にまで拡大する予定だ。

ALT スカパーJSAT 代表取締役 執行役員社長 秋山政徳氏

 「ハイビジョン番組の多チャンネル化で新しいテレビライフを築きたい。来年6月のFIFAワールドカップ全試合放送を最大のチャンスととらえ、今期がHD革命を起こす正念場と考えている」と同社社長 秋山政徳氏は語った。

 新チャンネルのラインアップはスポーツ7チャンネル、映画9チャンネル、海外ドラマ10チャンネルなど。既存のパック商品「スカパー!よくばりパックHD」は10月からハイビジョン40チャンネルを視聴できるようになり月額4700円。「スカパー!よくばりパックHD」の中から15チャンネルを選べる「スカパー!えらべる15HD」も新規に導入し月額3800円で提供する。

 9月の連休明けには俳優の山崎努氏を起用したテレビCMを全国で放映するほか、大手家電量販店での販売促進も始める。大型テレビ売り場に加えて、今回からBDレコーダー売り場にも特設コーナーを設け、実際の映像を視聴体験してもらうプロモーションを行うという。新規加入キャンペーンとして、テレビまたはレコーダーの購入時に同時に「スカパー!HD」に加入すると5000円のキャッシュバック、「スカパー!よくばりパックHD」の契約でさらに3000円のキャッシュバックが用意される。また「アンテナサポートプログラム」としてマルチ衛星アンテナを5000円(工事費込み)で提供し、上述のキャッシュバック5000円でアンテナ設置費用を相殺できるようにする。

photo 家電量販店には大量のポップが設置される予定

 「スカパー!HD」対応チューナーは従来どおり、ソニー製の「DST-HD1」とスカパー!ブランドの「SP-HR200H」の2系統。DST-HD1は家電量販店での買い取りを中心に展開し、価格はオープン。レンタル中心のSP-HR200Hは月額630円、買い取りの場合は3万円を切る2万6800円で提供される。

 ハイビジョン番組をHD画質で録画する「スカパー!HD録画」に対応するレコーダは東芝製「VARDIA」で6機種が発売済みのほか、今秋発売予定のソニー製BDレコーダー上位3機種も登場する(→「ソニー、新デザイン&「CREAS 2」搭載のBDレコーダーを発表」)。このほか、アイ・オー・データ機器とバッファローのネットワーク対応ハードディスクも対応する(→「“LAN DISK AV”でスカパー!HD録画を試す」)。

photophoto 「スカパー!HD録画」に対応する録画機器(左)。LANケーブルでチューナー、ルータ、ネットワーク対応ハードディスクを接続したデモ環境

 デジタルテレビ内蔵チューナーで視聴できる「スカパー!e2」は順調に加入者を伸ばしている半面、「スカパー!」の契約件数は頭打ちにあるという。今回の「スカパー!HD」をきっかけに「スカパー!」の立て直しを目指す同社では、「スカパー!HD」の加入者を8月末の4万1176件から今年度末までに26万件まで引き上げる目標だ。

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