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BDA、“Blu-ray 3D”の最終仕様を発表2010年には家庭に

» 2009年12月18日 16時34分 公開
[ITmedia]
photo 3D再生には、対応するテレビとBD プレーヤー、ソフトが必要。写真は、パナソニックが10月の「CEATEC JAPAN 2009」で公開した50V型3Dテレビの試作機

 Blu-ray Disc Association(BDA)は12月18日、3DコンテンツをBlu-ray Discに記録・再生するための「Blu-ray 3D」仕様を最終決定した。これにより、統一された規格のもとで3D対応のBDプレーヤー/レコーダーやBDソフトが登場することになる。

 Blu-ray 3D仕様では、現在のBDソフトで利用されているITU-T H.264 AVC(Advanced Video Coding)規格を拡張したMVC(Multiview Video coding)規格を採用。圧縮率を高め、従来なら左眼/右眼それぞれの映像を収録するために2倍の容量が必要になるところを約1.5倍に抑えた。

 これにより、左右それぞれの眼に1080p/60フレームのフルハイビジョン映像を届けることが可能になるほか、同じBDソフトを3D非対応のBDプレーヤーにかけたときは2DのフルHD映像を再生できる後方互換性も確保した。さらに、3Dコンテンツのために強化されたグラフィック機能により、3Dグラフィックメニューによるコンテンツ・ナビゲーションや3D字幕表示なども可能になっている。

 BDAでは、機器メーカーやコンテンツプロバイダーに対し、Blu-ray 3D仕様の完全版を近日中に提供する予定。ソニーやパナソニックは2010年中に3D対応のテレビを発売する計画だ。

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