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機能アップ、サイズはダウン――ハンディカム「HDR-XR350V」「HDR-CX370V」

» 2010年01月14日 15時05分 公開
[ITmedia]

 ソニーは1月14日、“ハンディカム”の新製品として、HDDタイプの「HDR-XR350V」とメモリタイプの「HDR-CX370V」を2月19日より販売開始すると発表した。価格はいずれもオープンで、実売想定価格は160GバイトのHDDを搭載するHDR-XR350Vが12万円前後、64Gバイトのメモリを搭載するHDR-CX370Vが11万円前後。

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photophoto 「HDR-CX370V」 カラーはシルバーとボルドーブラウンの2色

 裏面照射型CMOSセンサー「“Exmor R”CMOSセンサー」や「Gレンズ」といった主な特徴は既存モデル「HDR-XR500V」「HDR-CX500V」から引き継ぎ、記憶容量の増大化を実現しながらもメモリタイプのHDR-CX370Vは300グラム台(370グラム/バッテリー込み)という大幅な小型軽量化を実現した。本体の小型化を進めながらも液晶部分は狭額化を進めたスリムフレームデザインとすることで、2.7型(23万画素“クリアフォト液晶”)の大きさを確保している。

photophoto 「HDR-XR350V」
製品名 重量(バッテリー込み) サイズ(縦×横×奥行き、ミリ)
HDR-XR350V(HDD/160Gバイト) 440グラム 67×59×125
HDR-XR500V(HDD/120Gバイト) 580グラム 68×69×129
HDR-CX370V(メモリ/64Gバイト) 370グラム 64×52×125
HDR-CX500V(メモリ/32Gバイト) 450グラム 65×62×133

 搭載する“Exmor R” CMOSセンサーの総画素数は420万画素で、サイズは1/4型。動画撮影時の有効画素数は265万画素。最大730万画素相当の静止画記録が行えるほか、動画撮影中に最大530万画素相当の静止画を枚数制限なしに同時記録することもできる。また、撮影した動画を本体内で再生しながら静止画を切り出すこともできる(210万画素)。

 レンズは“Gレンズ”で、新光学系の採用によって、既存モデル「HDR-XR520V/500V」「HDR-CX520V/500V」の35ミリ換算43〜516ミリ(動画撮影、16:9時)から35ミリ換算29.8〜357.6ミリ(同)と広角側にシフトした。ジャイロを3つ搭載する手ブレ補正機構も既存モデルと同様だが、電子式補正部分のアルゴリズム改良を行うことでワイド端のみならずテレ端も強力に補正する。また、アルゴリズムの改善によってオートフォーカスの合焦時間も短縮された。

 デジタルカメラ「サイバーショット」シリーズに搭載されるシーン認識自動設定機能「おまかせオート」も搭載されている。これは「顔」(人物/赤ちゃん)、「シーン」(逆光/風景/スポットライト/夜景/マクロ/低照度)、「揺れ」(歩き/三脚)、「屋外」「屋内」と合計12の要素をカメラが判別し、撮影状況に応じた撮影モードを自動的に選択するもので、その組み合わせ数は約90通りとなる。本モードはワンボタンで選択/選択解除が可能だ。顔検出/スマイルシャッター/任意人物優先の各機能も、既存モデルに引き続き搭載される。

 フルハイビジョンでの録画モードはAVCHDの規格上限であるFX(24Mbps)のほか、FH(17Mbps)/HQ(9Mbps)/LP(5Mbps)を用意し、SD解像度での録画モード(HQモード/9Mbps)も用意される。240fpsという高速動画撮影を行うことで、スローモーションのような動画/静止画を撮影できる「ゴルフショット」機能も新搭載された。GPSについても、PC接続時に測距衛星の詳細軌道情報をインターネット経由で取得することで測距時間の短縮化(約40秒→約5秒)を実現した。

 160GバイトのHDDを搭載するHDR-XR350Vには24MbpsのFHモードでも約15時間10分のフルハイビジョン録画が可能(64Gバイトのメモリを搭載するHDR-CX370Vでは約6時間)。メモリースティックDuoならびSD/SDHCメモリーカードスロットを備えており、内蔵HDD/メモリのほかこれらのメモリカードへの録画が行える。

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