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» 2010年01月22日 09時00分 UPDATE

今日から始めるデジカメ撮影術:第124回 冬と野鳥の関係 (1/2)

冬は寒いが空は澄むので、野鳥を撮るのは最適な時期。望遠レンズは欠かせないけれど、日差しの向きに気を配れば、鳥たちの素顔が見えてくる。

[荻窪圭,ITmedia]

 当たり前だが冬は寒い。でも空は澄んで青々とし、散歩するには悪くない。冬だからこそ鳥。野鳥には大雑把に(東京あたりだが)、暖かい季節に日本にやってくる夏鳥、一年中日本にいる留鳥、寒い季節にやってくる冬鳥の3種類いるけれども(通り過ぎるだけの旅鳥もいるけどそれはおいといて)、種類が多いのは冬鳥。

 夏鳥といえばツバメと……メジャーな鳥で思いつくのはそのくらい。逆に冬鳥となると、ツグミ、ジョウビタキ、いつでもいるカルガモを除くカモ類(マガモ、コガモ、ハシビロガモ、オナガガモなど)などけっこう多いのだ。まずは冬に鳥を撮る話から

冬は鳥を見つけやすい

 冬は確かに寒いけれども、鳥は撮りやすいのである。何しろ、木の葉が落ちてる。春から夏は青々としてるので上空で鳴き声がしても、どこにいるのかさっぱりわからない。ウグイスの声は聞こえても姿はみえない。

 冬は葉が枯れてるので見つけやすい。このムクドリ、もし葉が茂ってたら撮るのに苦労しただろう。

photo 冬の日差しは斜めから強くあたるのでくっきりした写真になる

 葉が茂ってると見つけにくいのみならず、ピントもあわせづらいのだ。たいてい手前の葉っぱのどれかにピントが合っちゃう。これはちなみに春に見つけたウグイス。

photophotophoto 思いきり手前の枝にピントが合ってる!(写真=左)、枝が邪魔でよく見えない(写真=中)、かろうじてこっちを向いてくれた(写真=右)

 という感じでなかなか大変。冬は食べ物も少ないので、木の実や花を狙った鳥がけっこう目立つところにいてくれる。

photo 柿を食べるムクドリ
photo つぼみっぽいものをぱくっとくわえたヒヨドリ。たぶん枝からちぎったつぼみ(だと思う)をくわえなおしたところだろう。

 日頃どこにでも、住宅街や公園でいくらでも見られる鳥もこういう姿だとまたひと味違うものである。

日差しの方向を常に意識して

 鳥を撮るなら、人間に餌付けされていて近距離で観察できる鳥(公園の池なんかたまにそういうのがいる)はともかく、望遠レンズは欠かせない。コンパクトデジカメなら10〜20倍の高倍率ズームが欲しいし、一眼レフなら300ミリクラスのレンズが欲しい。手持ちで撮るなら手ブレ補正機能も欠かせない。

 70〜300ミリのレンズならそこそこの価格で購入できるけれど、本気で撮るなら500ミリクラスのレンズと頑丈な三脚(そこまでの望遠になるとやわい三脚だとブレが出ちゃうから)が欲しい。でも、そこまでいくと道楽の世界。ここで扱うレベルではない。

 冬は鳥が多くて空気が澄んでいて日差しもしっかりしていていいのだが、太陽の位置が低いので午後遅くなるとすぐ何かの影になっちゃうし、顔の向きによって写りが全然違ってくる。これは大事。オオバンという水鳥だ。

photophoto 逆光気味(写真=左)、なんとか正面から光が当たってくれた(写真=右)

 この差は大きいのだ。背景の明るさによっても事情は変わる。お次はジョウビタキ。冬鳥だ。

photophoto 背景が青空で明るい上にちょっと逆光気味(写真=左)、背景が民家でなおかつ日差しが当たっているので色もきれいに出た(写真=右)

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