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GPSにフルHD、便利で楽しいお出かけカメラ「DSC-HX5V」レビュー(4/5 ページ)

» 2010年02月12日 12時03分 公開
[小山安博,ITmedia]

TransferJet対応、便利で楽しいお出かけカメラ

 DSC-HX5Vは、広角から望遠までをカバーする使い勝手の良い光学10倍ズームレンズに裏面照射CMOS「Exmor R」といった特徴に加え、GPS+電子コンパス、AVCHDのフルHD動画という2つの目玉機能を搭載した。

 感心したのは、単に機能を搭載するだけでなく、GPSもフルHD動画も、実用的で楽しめる機能として仕上がっていること。GPSの位置情報を使って、地図を見ながら思い出を振り返り、フルHD対応のテレビで美しい動画を楽しむ。そんな使い方ができるカメラだ。

photo TransferJetの設定。カメラ側ではオン/オフの設定しかない

 さらにDSC-HX5Vでは、TransferJetに対応している点も新しい。近距離無線通信規格であるTransferJetは、高速にデータ交換できる点が特徴で、Bluetoothや無線LANのような接続の手間もなく、携帯電話の赤外線通信のように、簡単にデータを交換できるのがメリットとされる。

 ソニーではTransferJet対応のメモリースティックPROデュオ「MS-JX8G」を開発。これをDSC-HX5Vにセットするとワイヤレスでのデータ交換が行える。ちなみに、TransferJet対応メモリースティックPROデュオは、メディアスロットカバーが金属だと使えないなどの制限があるらしい。既存カメラのファームウェアアップでの対応は行わず、基本的には今後の新製品のみの対応になるそうだ。

 メモリースティックを推進するソニーだが、今回からSDメモリーカードにも対応したというのも特徴的。DSC-HX5Vはデュアルスロット構成になっており、SDメモリーカードも利用できる。ほとんどのコンパクトデジカメはSDメモリーカード対応になっており、買い換え需要がメインのコンパクトデジカメ市場で、これまで使っていたカードが流用できるようになったのは大きい。

 DSC-HX5Vは、カメラとしてはあまり目新しさはないものの、利便性と楽しさという2つの軸を上手に盛り込んだ注目のカメラだ。高倍率、Exmor R、そしてGPSとフルHD動画というスペックは、特にお出かけの多い人ならぜひ持っておきたいカメラといっていいと思う。

作例1

photo 水の流れを表現する場合などにマニュアル撮影モードが役に立つ。絞りを操作しているわけではないが、より遅いシャッタースピードで撮れる
photo 中心部の解像感に比べ、周辺の画質は気になるが、コンパクトデジカメとしては一般的な画質
photo 新機能の「逆光補正HDR」。露出の異なる2枚の写真を連写して合成し、ダイナミックレンジを拡張してくれる。この画像では分かりづらいが、黒い部分の明度が上がっている
photophoto 35ミリ換算25〜250ミリという高倍率ズーム機なので、全景からアップまで撮影できる幅広いシーンに対応できる
photo 細部の描写はまずまずといったところ
photo ISO3200だと画質はかなり荒れるが、それでもコンパクトデジカメとしては実用的なレベルに仕上がっている

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