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高い実力と充実の付加機能をコンパクトボディに凝縮 Everio「GZ-H570」フルHDビデオカメラ新時代(4)(2/2 ページ)

» 2010年02月26日 11時28分 公開
[都築航一,ITmedia]
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多彩な付加機能も楽しめるお得感の高い1台

 GZ-HM570は基本的な性能の高さだけでなく、付加機能の充実ぶりも魅力。通常の1/2倍から1/10倍という超スローモーション映像を簡単に撮れる「ハイスピード撮影」、雲の動きや植物の開花などを観察するのに適した、30倍〜2400倍の超早回し映像を撮るための「タイムラプス撮影」といった機能を使えば、肉眼では通常目にすることのできない、ビデオカメラによる映像ならではの世界を楽しめる。

 前者は最大で毎秒600コマという超高速度撮影を行なうもので、解像度は落ちてしまうものの、スローモーションでも滑らかな映像が得られる。最も効果の大きい10倍速の撮影では、実時間で言えば2.4秒間しか撮れないので練習は必要だが、ミルクウラウンや昆虫の羽ばたきといった「わかりやすい」被写体だけでなく、日常生活の何気ないシーンでも意外な発見が楽しめそうだ。

 一方の後者は、最も早まわしになる設定では、1分20秒ごとに1コマしか撮影しない(1秒間の映像を撮るのに40分もかかる)ので、カメラを三脚に固定し、設定もオートではなくフォーカスやホワイトバランスなどをマニュアルで設定したほうがキレイに撮れるといった多少のコツはあるものの、こちらも手軽に楽しめるのがいい。

photo UXPモード(フルHD/24Mbps)で撮影した映像からのスクリーンショット。顔認識は優秀で、他社にひけをとらない。オートフォーカスが比較的安定志向なのも幸いして、顔を認識しにくい場面が数秒続いても、ピントが外れてしまうことが少ない
photo UXPモード(フルHD/24Mbps)で撮影した映像からのスクリーンショット。画面左側の日差しが強い部分は大胆に飛ばしているが、遠くのビルなどは思ったよりもディテールが残っている印象だ。右側の茂みも暗部が簡単につぶれてしまうことはなく、しかも精細な描写で、素質の高さをうかがわせる
photo UXPモード(フルHD/24Mbps)で撮影した映像からのスクリーンショット。ボケ方がちょっとぎこちなく感じられるのは仕方ないレベルといえるが、非常に鮮やかかつ精細な描写で満足度は高い

 さらに、Bluetoothユニットを本体に内蔵したのもユニークで、対応の周辺機器をワイヤレスで簡単に接続できるようになった。たとえば、対応スマートフォンでカメラを遠隔操作したり、GPSユニットを接続して映像に位置情報を付加しておき、あとからPCに取り込んだ際にGoogle Earthと連携させたりといったことが行なえる。こうした付加価値的な利用だけでなく、イヤフォンを接続すれば、撮影中に音声がちゃんと録れているかどうかをワイヤレスで確認できるから、実用面でもありがたい機能だ。将来的にはiPhoneから遠隔操作するアプリなども登場が期待できる。

photophoto 本体メニュー「接続設定」にはBluetooth関連の項目が用意されている(写真=左)、GPSレシーバー「Holux M-241」とBluetooth接続(写真=右)

 今春各社が力を入れてきたシーン自動認識機能は搭載されず、オートとマニュアルの撮影モード切り替えもメニュー画面を通してソフトウェア的に行なう仕様と、撮影時の安心感ではライバルに一歩譲る印象を受けた。とはいえ、今回の試用を通じて、オートでもさまざまなシーンへの優れた対応能力を実感できたし、不意にボタンを触ってしまい、マニュアルモードへ切り替わってしまうといったこともないので、実際には安心して被写体に集中できる。何より、今春モデル全体を通しても上位に食い込めるほどの高画質、ビデオカメラならではの付加機能、そしてコンパクトなボディーに手ごろな価格といった基本的な部分が高いレベルでまとまっている。検討の候補には必ず入れておきたい1台だ。

photo UXPモード(フルHD/24Mbps)で撮影した映像からのスクリーンショット。夜の室内で撮影。まずはホワイトバランスがちゃんととれているのがすばらしい。ノイズはそれなりにのってはいるが、雰囲気はしっかり出ている。ただし、蛍光灯の周波数によるちらつきが画面に映ってしまった。これはシャッタースピードをマニュアルで設定すれば回避できるのだが、オートではなんとも補正しがたい。
photo UXPモード(フルHD/24Mbps)で撮影した映像からのスクリーンショット。こちらは夜の公園。夜景に限らず、照度の低い環境では明るめに描写する傾向のようで、それなりにノイズものっているが、従来製品に比べれば圧倒的に低ノイズで、裏面照射型CMOSの実力を感じる
photo オートでの静止画撮影。GZ-HM570は静止画も多彩な撮影モードを持っており、最高画質では撮像素子の画素数を生かして最大で929万画素(3520×2640ピクセル)まで利用できる。等倍に拡大しなければ、十分精細で素直な描写が楽しめる

モデル:倉岡生夏(くらおか きなつ)

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1991年7月17日生まれ、東京都出身、AB型。チョコレート大好き(1日約1キロ食べています)! 動画共有サイト「zoome」で「チョコ姫★倉岡生夏」ムービー日記更新中

チョコ姫★倉岡生夏:http://zoome.jp/kinatsu/

ブログ:http://ameblo.jp/225444/


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