タカラトミーは4月15日、ボディーを漆塗りと蒔絵で仕上げた「漆塗りトミカ」を発表した。「プラチナトミカ」に続くトミカ誕生40周年記念事業の一環。4月23日から大阪で開催される「トミカ博」で一般公開する。
国産車のミニカーとして知られるトミカが、日本の伝統工芸である漆塗りに着目。輪島塗で有名な石川県輪島市の「輪島工房長屋」とコラボレーションした。「日本発の伝統ブランドの新しい魅力を伝えていきたい」という相互の思いが重なり、誕生した作品」(タカラトミー)。
1970年に発売した最初のトミカ6車種の中から人気のあった日産「フェアレディZ」をチョイス。当時と同じ「Z432」と、最新の「Z34」をそれぞれ黒漆と赤漆で仕上げている。しかし、ダイカスト製のトミカに漆を塗るのは非常に難しく、まず定着させるための下地を作ってから上質の天然漆を塗ったという。もちろん、トミカ伝統の「ドア開閉」や「タイヤ可動」は市販品と同様だ。
ボディーの表面には、蒔絵の技術を使って繊細な模様を描いた。ボンネットやドアなどには薄い金の板や貝がらをあしらい、華やかさを増している。制作期間は約3カ月。担当の蒔絵師は、「トミカが小さいため、蒔絵作業に最新の注意が必要だった」と話している。
漆塗りトミカは非売品。参考価格は8万円という。
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