使える長時間モード搭載、マルチタスクも磨いた“AQUOSブルーレイ”：「スカパー！HD」対応でトリプル録画（2/2 ページ）

[小原由夫，PR／ITmedia]

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2番組同時録画中にスカパー！HD録画

　3.）コンビニエントな機能に関しては、「BD-HDW55/HDW53」は周到に練られている。真っ先に挙げたいのは、従来機ではかなわなかった「スカパー！HD録画」に対応し、本機の内蔵HDDへのハイビジョン録画ができるようになった点だ。これについては、他社のBDレコーダーでも最新機には備わっている。しかし、2番組同時録画中であっても、「スカパー！HD録画」の1番組録画を同時に行なえるのは、BD-HDW55/HDW53のみ。いわば“3番組同時録画対応”なのである。

　また、ホームネットワーク内に本機を接続することで、内蔵HDDのコンテンツを別室のホームネットワーク対応AQUOS（今後発売予定）で視聴可能な「ホームネットワーク」機能や、従来はSD画質でしか録画できなかったCATV番組のハイビジョン録画（CATVセットトップボックスとのi.LINK接続による）、ビデオ・オン・デマンドの映像配信サービス「アクトビラ　ビデオ・フル」の対応など、盛り沢山の機能はどれもうれしい。

録画番組が増えてくると困ること

録画済み番組のキーワード検索機能に感心する小原氏

　ところで、各社各様のキーワード検索機能を、果たして貴方は使いこなしているだろうか。こればかりは実際に使ってみないと何ともいえないし、その手順や精度も各社まちまちで、使えるもの、使えないものという判断が個人個人で異なるはず。私が、「BD-HDW55/HDW53」で「コロムブスの卵！」と賞賛したいのが、録画済み番組のキーワード検索機能である。

　一般的にキーワード検索といえば、番組表データが検索対象になる。これから放送される番組に対するもので、いわば「録画し忘れ」に対する事前防御策だ。一方、HDDの大容量化と長時間録画の登場により、HDDの中には膨大な量の番組をため込めるようになった。「録画済み番組」に対してキーワード検索が行えると、録画したこと自体を忘れていた番組を見つけたり、逆に録画していないことを確認することができる。つまり、録画し忘れに加えて、重複録画の防止にも役立つのだ。

　例えば「WOWOW」などでは頻繁にリピート放送が実施されているが、もしも録画し忘れていたら、録画済み番組からキーワード検索をしても引っ掛からない。しかし、番組表からはヒットするため、次回のリピート放送時にしっかり録画予約が行なえる、というわけである。こうした機能も、よりユーザーの身になったコンビニエントな機能といってよいのではないだろうか。

シャープが発売するビデオ用Blu-ray Discメディア（BD-R、BD-RE）。本木雅弘さんが目印の斬新なパッケージを採用している。ユーザーの手間を省く「初期化済み」がうれしい

　今回、AQUOSブルーレイニューモデル2機種の発売に合わせ、シャープはビデオ用Blu-ray Discメディア（BD-R、BD-REで合計8アイテム）を発売する。こちらも業界初の画期的な試みが成されている。誰もが煩わしいと感じていた「フォーマット（初期化）」が出荷時に既に完了しているのだ。たったいま、オンエア中の番組をすぐに録り始めたいといった時に、この初期化という作業は実にまどろっこしい。AQUOSブルーレイを使っていれば、開封したらすぐに録画動作に入れるのはたいへんありがたい。これもユーザーの目線に立ったフレンドリーな対応ということができる。ディスクは防護被膜が生成された、キズや汚れに強い「ハードコート処理」で、印刷面はインクジェットプリンタ対応のワイドプリント仕様だ。

　もうお分かりいただけたことだろう。BDレコーダーに対して、シャープがいかに本気で取組んでいるかを。アクオスをコアとしたシャープのBDレコーダー戦略は、巡行高度を安定に、しかも力強く突き進まんとしているのである。

多チャンネル放送のハイビジョン録画なら「AQUOSブルーレイ」

　急速にハイビジョン化が進んでいる多チャンネル放送を幅広くサポートしたのも「BD-HDW55/HDW53」の特徴だ。例えば、約70チャンネルを擁すスカパーJSAT株式会社の「スカパー！HD」。対応チューナーとBD-HDW55/HDW53をイーサネットケーブルで接続すると、ハイビジョン画質のまま録画が可能になる。

「BD-HDW55」の背面端子

　また、i.LINK端子はCATVのハイビジョン録画に対応。i.LINKケーブルを介してCATVセットトップボックスと接続すれば、ケーブルテレビのハイビジョン番組を伝送・録画できる。セットトップボックス側の対応機種については未公開ながら、J：COM系列局で使われている製品で検証を進めているという（詳細はシャープのWebサイトなどで公表する予定）。