ヤマハは4月27日、AVアンプの新製品として「RX-V467/V567」の2機種を発表した。店頭価格では5万円前後と予想されるエントリーモデルながら、HDMI 1.4a対応のHDMIを装備。3Dコンテンツの伝送やARC(オーディオリターンチャンネル)をサポートしている。6月下旬に発売する予定だ。
HDオーディオ対応AVアンプの普及に伴い、10万円未満の低価格モデルが人気を集めていることに対応したモデル。型番は海外モデルと共通化し、レシーバーの意味を持つ“R”となった。
両モデル共通のデザインは、従来機から大きく変わった。Blu-ray Discレコーダーなどのトレンドを取り入れ、FL部を含むフロントパネルの上半分をグロッシーな素材に変更。また、下半分をラウンドしながら張り出すデザインとして、全体の重厚感を消しているという。「圧迫感のないデザイン。リビングルームにも映える」(同社)。
また、リビングルームへの設置を想定して省エネ機能を充実させている。例えば、HDMIのスタンバイスルー時には、HDMI基板のみをサブトランスで動かす仕組みで消費電力を3ワット以下に抑えた。また、無操作オートパワーダウンで消し忘れを防止。4時間、8時間、12時間の3パターンから設定が可能だ。
下位機種のRX-V467は、各チャンネル105ワット(定格)の5.1チャンネルAVアンプ。4つのHDMI入力は1.4a対応で、3Dコンテンツの伝送をサポート。またARC(オーディオリターンチャンネル)もサポートしており、テレビ内蔵チューナーの音をAVアンプに入力するために別途光デジタルケーブルを接続する手間がなくなった。
一方のRX-V567は、各チャンネル90ワット(定格)の7.1チャンネル対応AVアンプ。RX-V467の機能に加え、アナログ入力映像をHDMI出力できるアップスケーリングやオンスクリーンディスプレイといった機能を付加している。また、カラーバリエーションとして「ヤマハとしては4年ぶり」となるシルバーをラインアップに加えているのも特長だ。
もちろん、HDオーディオ対応にくわえ、同社お得意のシネマDSPも搭載。両者を組み合わせて使用することができるようになった。「シネマDSPは、もともと音の厚みや奥行き感を重視して作られている。これは、3D映画視聴時に感じる映像の奥行き感と相性がいい」(同社)。
そのほかの主な仕様は下表の通り。
製品型番 | RX-V567 | RX-V467 |
---|---|---|
実用最大出力(JEITA) | 90ワット×7 | 105ワット×5 |
HDMIアップスケーリング | ○ | なし |
入力端子 | HDMI×4、コンポーネント×2、D4×2、コンポジット×5、アナログ音声×5、光デジタル×2、同軸デジタル×2 | |
出力端子 | HDMI×1、D4×1、コンポジット×1 | |
外形寸法 | 435(幅)×363(奥行き)×151(高さ)ミリ | |
重量 | 8.4キログラム | |
本体カラー | ブラック、シルバー | ブラック |
価格 | 6万1950円 | 4万9350円 |
発売日 | 6月下旬 | |
AVアンプの新製品リリースに合わせ、ヤマハの製品サイトに“3D時代のAVアンプ”を語る新キャラクターが登場した。
名前は「ウサンディ」。映像世界に住むグラスバニー族のひとりで、ふわふわの毛並みと3Dメガネがチャームポイントだ。「みなさんの住んでいる世界が3D元年を迎えると聞き、3Dのことを案内するコンシェルジュとなるべく、映像世界を飛び出してきました」(ウサンディ)。
趣味は、3Dのうんちくを語ること。特設ページでは、3Dコンテンツを楽しむためのAVアンプ入門、奥行き方向の臨場感を演出できる「シネマDSP」などをウサンディが解説している。
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