バンダイは7月5日、「大人の超合金」シリーズの第2弾となる「スペースシャトル エンデバー」を発表した。12月3日発売予定で、価格は4万7250円。同日、「東京おもちゃショー2010」での展示に先駆けて報道関係者に試作品を公開した。
「大人の超合金」は、実在の造形物をリアルに再現した超合金の新シリーズ。今年3月に発売した第1弾「アポロ11号&サターンV型ロケット」は、全高76センチというサイズと緻密(ちみつ)な造形で注目を集め、5万2290円と高価ながらも5000個以上を販売したという(→「大人の超合金」アポロ11号のこだわり)。
同社では、「アポロ打ち上げ当時、テレビ中継を見守っていた40代後半から60代の男性がメインターゲット」と話していたが、実際の購入者も平均年齢48歳とまさに狙い通り。従来の超合金とは異なるユーザー層の開拓に成功した。第2弾としてスペースシャトルを選んだ理由については、「スペースシャトルは、日本人宇宙飛行士も多数搭乗している最もなじみのある有人宇宙船。アポロ11号の購入者からも要望が多かった」。同社では、アポロ11号よりも若いユーザー層にも受け入れられると予想している。
スペースシャトルもアポロ11号と同じ1/144スケールで、全高39センチ。オービター(エンデバー)、左右の固体燃料補助ロケット、外部燃料タンク、ISS用ロボットアーム、多目的補給モジュール(MPLM)などが付属しており、スペースシャトルの打ち上げから帰還までの全行程を再現できるという。
オービターの造形は細かい。表面の耐熱タイルから各種マーキングはもちろん、フライトデッキやミッドデッキといった内部構造も精密に再現した。このうちダイキャスト製のパーツは側面や強度の必要な部分などに限られるが、持ち上げたときに「金属ならではの重さ」を感じられるようにするという(重量は未定)。
上部ペイロード・ベイを開けると、リモート・マニピュレーター・アームや多目的補給モジュールが現れる。ディスプレイ用支柱を使ってこれらを固定し、付属の宇宙飛行士(船外活動タイプ)2体をワイヤーでつなげば、船外活動の様子を再現できる。
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