かつてない漆黒と輝く白、新開発「S-LED」が実現した“光のコントロール”とはWooo 「ZP05シリーズ」を山本浩司が斬る!(2/2 ページ)

» 2010年09月10日 00時00分 公開
[山本浩司,PR/ITmedia]
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 パネル後方のバックライト・ユニットは、小さな四角いブロックの集合体といった趣で、ブロックの数は42V型機で128(縦8×横16)と推測される。それぞれの分割されたブロックごとに白色LEDが複数個横付けされ、小さな導光板によってそのブロックのみを光らせるという仕組みだ。つまり、直下型ではないのにかかわらず、ブロックごとのLEDをそれぞれ独立して発光のオン・オフや光の強さを変える、きめ細かな部分制御が可能になる。

photophoto 左の映像を表示したときのスリムブロック型LEDバックライトの動作。ブロックごとのLEDが、それぞれ独立して発光のオン・オフや光の強さを変える

 また、先述したエリア(ブロック)数の多さも注目に値する。直下型は分割数を増やして部分制御の精度を向上させることができる。中には55V型で500を超えるエリアで部分制御する液晶テレビも存在するが、比較的高額になる。いっぽう上下エッジライト型は、節電や薄型化にも有効だが、エリア制御をするといっても縦方向は2分割が限界。きめ細かな部分制御は難しい。

 ところで、スリムブロック型のL42-ZP05をチェックしていて、興味深いことを発見した。ハローと呼ばれる光漏れや画面各所の黒浮きが少ないのだ。例えば映画「スター・ウォーズ」シリーズの、宇宙空間に幾千の星が光り輝くオープニング・シーン。「ZP05シリーズ」は星の輝きをしっかりと描写しながら、宇宙空間の漆黒の闇をきちんと表現することができる。スリムブロック型は指向性が制御できる導光板を用いて担当エリアを光らせるので、LED出射光のオーバーラップが少なく、隣接エリアへの光漏れが圧倒的に少ないのである。

photophoto

 L42-ZP05の画質をチェックしていて、もう1つ驚いたことがある。従来の液晶テレビで気になっていた動きボケがきわめて少ないのだ。被写体がすばやく動いたところで、その動きに追随しきれず尾を引いたように見えるテレビも多いが、「ZP05シリーズ」ではそのような現象は生じにくい。というのも、発光スピードの速いLEDを映像信号に同期させて部分的に発光・消灯する「バックライトスキャニング」の手法を採っているからである。

 これは120分の1秒で表示される1フレームの画像を垂直方向に4分割(42V型)して、エリアごとに連続的に発光・消灯(黒挿入)することで疑似インパルス化し、残像を低減させるという手法である。これは、LEDの発光スピードがきわめて速いことに加え、先述した光漏れの少ないリアルな黒が表示できるからこその効果で、動画解像度は1080本を達成しているという。圧倒的な黒の良さと動画解像度の高さ。ついに液晶テレビもここまで来たかと、深い感慨を抱かせる「ZP05シリーズ」との巡り合いだった。

設置場所を選ばないインテリアコンシャスなデザイン

 デザインもじつに清新だ。ヘアライン処理のアルミの質感が美しいスクエアなスタンドに載せられた、虚飾を排したシンプルなディスプレイ。その低重心スタイルが落ち着いたムードを醸しだしている。画面下部には、4.5×12センチのフルレンジ・スピーカーがステレオ配置されているが、そのサウンドも本格的だ。スピーカーから放たれる音響パワーを最適化する新発想のイコライザー「CONEQ(コネック)」が搭載されているのが、その理由の1つ。とくに声の質感がよく、ニュース番組や映画ソフトなどが安心して楽しめる。声がやせて聴きづらいテレビが多い中、これは貴重な資質だと思う。

photophoto 「Grass × Metal」というコンビネーションデザインをコンセプトとした美しい外観も「ZP05シリーズ」の特徴。透明な素材で覆われたフレームとヘアライン加工アルミ製のスタンドはインテリアによく映える
photophoto パンチングメタルの奥にフルレンジ・スピーカーをステレオ配置。その音には山本氏も納得

時間と空間の制約をなくす、Woooならではの利便性

 日立Woooならではの録画機能、ネットワーク機能の充実ぶりは言うまでもない。内蔵HDDは500Gバイトに強化され、ハイビジョン番組を最大で約400時間も録画できる(ダブル録画時を除く、TSX8モードの場合。※1)。また手軽にカセットHDD(別売)を追加できる「iVポケット」、デジタル放送をダブル録画しているときでも地上デジタル放送を視聴できるトリプル地デジチューナー(BS/CS110度デジタルチューナーは2基)の利便性も忘れてはいけない。

 ネットワークを介してほかの部屋にあるWoooでも録画番組を視聴できるDLNAは、クライアントとサーバの機能を併せ持っている。時間と空間の呪縛から解き放たれ、自由に映像作品と対峙(たいじ)できるその完成度の高さには脱帽だ。

 そして余分な発光を抑えるスリムブロック型のバックライトは、画質向上とともに省エネにも貢献する。例えば42V型の「L42-ZP05」は、ダブル録画機能を内蔵しながら従来機(L42-XP03)に比べて年間消費電力量を約27%削減することに成功した(年間消費電力量107kWh/年、省エネ達成率177%)。録画機能内蔵テレビとしては業界トップクラスの省エネ性能を持っているのだ(※2)。

 LEDの光を自在に操る「S-LED」によって液晶テレビに画質革命をもたらすに違いない日立「ZP05シリーズ」。映像の明暗をきめ細かく表現する実力と動画解像度の高さは、テレビの評価基準を大きく変えることだろう。その登場が今から楽しみだ。


* アナログ放送の録画はできません
※1 長時間録画モードにするほど画質は劣化します。録画時間は目安です。約400時間録画はシングル録画時の最大目安時間であり、ダブル録画時を除きます
※2 録画機能内蔵テレビとして、2010年9月9日現在。日立コンシューマエレクトロニクス調べ

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2010年9月26日