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3Dは“観る”から“自分で撮る”時代へ、パナソニックCEATEC JAPAN 2010

» 2010年10月05日 17時17分 公開
[上島康夫,ITmedia]

 今年のCEATECには「エナジーソリューション」と「ネットワークAV」の2つのブースを出展したパナソニック。後者では、フルHD3D対応プラズマテレビを中心としたシアターゾーンと、3D対応ムービーや3Dカメラを実体験できる「Leading 3D World」コーナーから構成されている。初日午前中から大変な人気で、ブース内に入るために順番待ちとなるほど。シアター・ゾーンで3Dデモを視聴した後、展示ブースへと向かった。

photophoto 押井 守監督とプロダクション I.Gによる「サイボーグ009」の短編3Dアニメーションが上映されるとの情報はあったが、放送されたのは数カットのみだった

 8月下旬から発売されている3D対応ビデオカメラ(→「パナソニック、世界初の家庭用3D対応ビデオカメラを発売」)のコーナーでは、ビデオカメラに向かってアクションを取るモデルさんを3Dコンバージョンレンズを装着したデジタルビデオカメラ(「TM750」/「TM650」)で撮影し、リアルタイムで3Dテレビに放映されるデモが行われていた。

photo 3Dコンバージョンレンズを使った3Dムービー撮影デモ。3D撮影で最適な距離は1.2〜4メートルとのこと。特に2メートル前後が立体感を出すのに最適な距離という。

 近日発売される3D撮影用交換レンズ「LUMIX G 12.5mm/F12」も注目の製品だ。LUMIX「DMC-GH2」に装着された3Dレンズは、約20ミリとかなりの薄型。こちらは人形を被写体にした撮影体験を行える。中央に2つ並んだ2眼レンズで同時に撮影を行い、3D画像を生成する方式だ。左右の画像を同時に撮影するため、動く被写体でも撮影が可能だという。

photophoto 3D撮影用交換レンズ「LUMIX G 12.5mm/F12」。マウントはマイクロフォーサーズ、絞りはF12固定で、焦点は0.6ミリから∞までのパンフォーカス

 パナソニックでは「3D Link」という標語を用いて、3Dコンテンツを自ら撮影するビデオカメラおよび3Dカメラ、観て楽しむための3Dテレビ、3Dで記録するBDレコーダーの4製品群を持つ総合力をアピールしていた。3Dが一般家庭に普及するきっかけは、自作3Dコンテンツからになるのかもしれない。

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