レビュー
» 2010年10月13日 17時39分 UPDATE

レビュー:スタイルと機能のベストマッチ、初の3D対応REGZA「F1」を試す (1/2)

東芝の“3D REGZA”「F1」シリーズは、高級オーディオ「B&O」のデザイナーとして知られるヤコブ・イェンセン氏とコラボレートしたスタイリッシュな液晶テレビだ。そのデザインと機能を詳しくチェックする。

[野村ケンジ,ITmedia]

 薄型ディスプレイを初めとするデジタル家電にとって、最も重視される選択ポイントは「性能」の高さだろう。もちろんコストパフォーマンスも重要だし、メーカーやブランドに対する信頼性というのも無視はできない。しかし、“安かろう悪かろう”を好んで選ぶ人がいないように、予算内であればより高性能な製品を選びたいのはごく自然な流れ。こと機能品としての性格が強いデジタル家電にとっては、性能を重視して商品を選ぶことは基本中の基本といえる。

 そんな当たり前の話をさせてもらったのは、実のところ、別の選択理由がデジタル家電には根強く存在するからだ。それは、デザイン性の重視である。性能が同じ、場合によっては多少劣ったとしても、格好いいと思えばそちらをチョイスする、という趣向が明確に存在する。デジタル家電には、ある程度のスタイルの良さが求められるのだ。

ts_regf01.jpgts_regf02.jpg 3Dに対応したREGZA「55F1」

 その最たる存在、ことデザイン性に関して深く追求された製品の1つが、東芝の液晶テレビ“3D REGZA”「F1」シリーズである。パネル面の幅が29ミリという極薄の本体は、デザインの素晴らしさで有名な高級オーディオ「B&O(バング&オルフセン)」のデザイナーとしても知られているヤコブ・イェンセン氏とコラボレート、かなりスタイリッシュなイメージに仕上げられている。

photo 背面に設置されるケーブル端子は画面と水平方向にレイアウト、壁掛け時のスペース効率を考慮している

 今回借用したのは55インチモデルの「55F1」。さすがに55インチサイズだけあってかなりの大きさを実感するが、サイドフレームが狭いことに加え厚さがわずか29ミリしかないため、それほど威圧感はなくスペース効率も良い。

 フロントパネルはサイドフレームから画面にかけて凹凸のない一体型。強化ガラスを採用しているため無粋なつなぎ目などは見られず、タッチパネル式を採用する電源スイッチなど含め、前面はフルフラット構造となっている。さらに前面の下端とボディサイドにはメッキ調のモールが与えられ、上質感を演出。またAVラックなどに置くときに使用するスタンドも、上品なヘアライン仕上げや支柱部近くに空いた丸い穴によって、そのスタイリッシュさをさりげなく強調している。

 壁掛け設置が考慮されているのだろう、配線は後方でなく下方やサイド方向にコネクターが向くようレイアウトされていた。配線時は多少苦労するが、1度きりなのでそれほど不満に思うことはないはずだ。

ts_regf07.jpgts_regf08.jpg 本体のデザインに合わせたのか、リモコンもかなりオシャレなイメージ。かなり複雑な操作が行えるようボタン数は多いが、ボタンサイズが大きめになっていることから操作性はまずまず(左)。リモコン中央の十字キーの上部にあるクイックボタンに、ユーザーが頻繁に利用しそうなメニューが割り当てられている。こちらも重宝しそうだ(右)

シンプルながらも有用な録画機能

 HDD録画機能はやはり便利だ。PC用のUSB HDDやLAN HDDを接続することで簡単にHDDレコーダーを兼ねてくれるのはありがたい。しかも最大2Tバイト容量のHDDが、USBハブを使用することで同時に4台まで接続できる(登録は最大8台まで)。また東芝製のHDDレコーダー、もうすぐ登場する新RDシリーズ「REGZAブルーレイ」とLAN接続すれば、「ネット de ダビングHD」機能を使いREGZAブルーレイにムーブすることもできる。

→USB HDDに録画した番組は、通常の視聴に加えて、録画途中からでも見始めることができる「追っかけ再生」にも対応している

 ただし、HDDレコーダーに比べるとかなりシンプルな内容となっている。例えば録画形式は、ハイビジョンだとTS(ダイレクト)モードのみで、AVC録画による長時間録画モードは用意されていない。しかしながら「簡単連ドラ予約」で時間帯のズレにも対応してくれたり、グラフィカルな番組表から簡単に録画予約ができるなど、細やかな配慮がなされているため大きな不満はない。操作がシンプルな分、扱いやすかった印象の方が強い。テレビ付属の録画機能と本来の姿を考えれば、かなり有用な部類に属するだろう。

 なお接続するUSB HDDについては、東芝が推奨しているモデルを活用するのが無難だが、試しに手元にあったHDD USB変換アダプター「EG-SATA3525」(エバーグリーン)を使い160GバイトのSATA HDDを繋いでみたところ、何の問題もなく認識され、録画を行うことができた。もし手元に余ったUSB HDDがあれば、それを試しに繋いでみるのもいいだろう。ただし問題が発生する可能性は大いにあるので、基本的には東芝で動作確認が取れている製品をお勧めする。

 レグザリンク(HDMIリンク)については、とても使い勝手が良かった。今回の視聴時には、AVアンプのパイオニア「SC-LX71」経由で東芝製のBlu-ray Discプレーヤー「SD-BDT1」とパナソニック製のHDDレコーダー「DMR-BW950」を接続したが、いずれも再生や停止、早送りだけでなく、録画一覧や操作メニューの呼び出しまでもがテレビ付属のリモコンから操作できた。とくに他社製のHDDレコーダーがかなり詳細な部分まで操作できた点はうれしい。DMR-BW950の場合はメディアの切替(HDDからブルーレイに変えようとしてもSDに切り換える指示が行われてしまう)がうまく行えなかったが、こちらはレコーダーのメニュー画面を呼び出せば済む話なので、不便さは感じなかった。それよりも、テレビのリモコンでここまで集中操作ができることの方がありがたかった。

ts_regf04.jpgts_regf05.jpg レグザリンクによって、LAN接続したHDDレコーダーやBDプレーヤーなどがコントロールできる。メニュー画面なども呼び出せる(左)。テレビのリモコンから「レグザリンクメニュー」→「HDMI連動機器を操作する」で「DMR-BW950」メニュー画面や録画一覧を呼び出すことができた(右)

 さて、肝心の映像についてはどうだろう。

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