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» 2010年10月20日 00時01分 UPDATE

レビュー:一歩先にいく機能、パナソニック「DMR-BWT3100」を試す(前編) (1/3)

パナソニックのBlu-ray Dsicレコーダー「DMR-BWT3100」は、BDXL対応をはじめ、マルチタスク性能のさらなる強化、デジタル放送をダビングしたBDメディアからHDDへのムーブなど、機能面で大幅な強化が図られた。それぞれを詳しく検証していこう。

[坪山博貴,ITmedia]

 パナソニックのBlu-ray Discレコーダー“DIGA”の2010年秋冬モデルは、デザインやラインアップの整理統合などもなく、一見春夏モデルのマイナーチェンジに感じられるかもしれない。しかし、最大128Gバイトの記録容量を実現する「BDXL」に対応したほか、マルチタスク性能のさらなる強化、デジタル放送をダビングしたBDメディアからHDDへのムーブを初めてサポートするなど、機能面では大幅な強化が図られている。今回取り上げるのはそのフラッグシップとなる「DMR-BWT3100」だ。

ts_bwt01.jpgts_bwt02.jpg デザインは先代となる「DMR-BWT3000」とほぼ共通。新ラインアップの中では、本機にのみ制振性の高いセラミックインシュレーターを装備しており、デザイン上のアクセントにもなっている

 DMR-BWT3100は、主要スペックは先代となる「DMR-BWT3000」を継承している。BWT型番の特長である3D再生に対応し、2Tバイトの大容量HDDを内蔵。2系統のHDMI出力や同軸デジタル音声出力(下位モデルは光出力のみ)、高画質、高音質を追求したアナログ系も含めたプレミアム仕様は本機ならではだ。先代と比較した場合、本機では「新リアルクロマプロセッサPlus」「ディテール・クラリティ・プロセッサ for BD」に改良が施されたほか、放送波の1080/24p出力が可能になりテレビ放送される映画などをよりオリジナルに近い形で再生できるようになった。

 デザインは先代からほとんど変わっておらず、サイズ、重量ともに変化なし。ただし、先代の時点でも十分すぎるほどコンパクトであり、奥行き239ミリはいまだに最小クラスだ(下位モデルはさらに奥行きが短い)。また消費電力も地道に削減されており、稼働時で2ワット減の約31ワット、クイック起動有効時の待機電力も約1ワット削減されている。サイズだけでなく、消費電力も最小クラスというのは、さすがトップシェアのDIGAシリーズと感心するしかない。

ts_bwt03.jpgts_bwt04.jpg BDドライブのトレイは、BD-RE1.0やDVD-RAMのカートリッジには対応しないタイプ。電源スイッチとトレイ開閉スイッチは、2010年秋冬モデルでも本機だけのタッチ式だ(左)。前面右側のカバー内にBCASカード、SDカードスロット、USB、i.Link端子を備える。操作系のボタンは本体には一切ない(右)
ts_bwt05.jpgts_bwt06.jpg 背面端子は、HDMIが2系統ある点を除けばオーソドックスな構成。HDMI端子はそれぞれを映像、音声専用とすることで相互干渉を削減して高画質、高音質を追求することができる。AV端子は入力こそ2系統残されているが、出力は1系統のみ。背面にもUSB/i.Link端子を備えており、無線LANモジュールは背面のUSB端子に接続する(左)。リモコンも従来機と同じ。デザインより使い勝手重視のタイプだ。下位モデルもデザインは共通だが、本機では先代同様に無線接続にも対応する(右)

BDからHDDへの書き戻しをチェック

 本機を含め、2010年秋冬モデル共通の機能として注目度が高いのは、デジタル放送録画番組をダビングしたBDメディアからHDDへのムーブ機能だろう。AACSの仕様策定を受けたもので、実装されたのは初めてということになる。

 対応するメディアは、BD-RとBD-RE。コピーコントロールされた録画番組はBDメディアには必ずコピー不可(コピーネバー)の状態でダビングされているため、HDDへのダビングは当然ムーブ扱いになる。BD-REの場合、HDDへのムーブ後に空き領域が増加するが、BD-Rの場合はそもそも書き込んだ情報を削除することができないため、ムーブした録画番組は再生不可能な状態にされるだけで空き領域は増加しない。またBD-Rについては、ファイナライズ後のメディアからはHDDへのムーブが行えない点に注意したい。

 BDからHDDへの書き戻しは、ユーザーにとっては待望の機能といえるが、新たにメニューが増設される訳でもなく、ユーザーインタフェースに大きな変化はない。もともとコピーコントロールされていない録画番組はBDやDVDからHDDへダビングできたので、変更の必要がないのだ。HDDへの書き戻し時にも高速ダビングや画質変換ダビングが行える。唯一異なるのは、BDからHDDへのダビング時に警告のメッセージが表示される点くらいだろう。

ts_bwt07.jpgts_bwt08.jpg BDからHDDへのダビングは、ダビング元にBD/DVD、ダビング先にHDDを選択するだけ。後はダビングしたい番組を選択してダビングを開始するだけでいい(左)。BDからHDDへのダビングを開始しようとするとディスクから消去されますというメッセージが表示される(右)

 BDからHDDへのダビング終了後もとくに時間がかかるわけはなく、あっさりと終了する。またダビングを途中でキャンセルした場合には、BD側の録画番組はそのままなので、なんらかの事情でダビングを中断しても大丈夫だ。直前にレビューを行ったソニー「BDZ-AX2000」でBD-REにダビングした録画番組も問題なくDIGAのHDDにダビングできた。

 もちろん、これでコピーコントロールがなかった時代と比較して不便が解消されたわけではないが、ダビング10と合わせてハンドリングはだいぶ良くなったといえる。コピーワンス時代にBDメディアにダビングしておいた大事な番組も(HDDを経由して)新しいBDメディアに再ダビングすることで、より安心して保管しておけることになる。

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