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一歩先にいく機能、パナソニック「DMR-BWT3100」を試す(前編)レビュー(3/3 ページ)

» 2010年10月20日 00時01分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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ネットワークダビング対応、新たにDLNAクライアントも装備

 ダブルチューナーモデル共通の新機能の1つが、LAN接続した録画機器からのダビングだ。同社の録画対応“VIERA”「R/RTシリーズ」、およびケーブルテレビSTBからのダビングに対応するほか、動作確認済み機器として日立“Wooo”の「XP05シリーズ」、東芝のDVDレコーダー「RD-X9」、アイ・オー・データ機器製のNASなどがWebサイトに掲載されている。デジタル放送録画番組のダビングをサポートし、他社製品からのダビングも可能なのでDTCP-IPを利用した機能であることは間違いない。先代でスカパー!HD録画に対応した時点でDTCP-IP/DLNAによるダビングをサポートしていたはずだが、2010年秋冬モデルから公式対応という形になった。なお、2009年秋冬モデル以降のダブルチューナーモデルは“VIERA”「R/RTシリーズ」からのダビングに公式に対応しているが、他社製品からのダビングに関しては情報が公開されていない。

「テレビでネット」メニューの中央にDLNAクライアント機能が配置された。DLNAクライアント機能はVIERAの機能とほぼ同等。公式サポート外になるが、PC上で動作しているDLNAサーバーのコンテンツを再生することもできる。ただし再生可能なのは実質MPEG-2のみで、ほかのコーデックで保存された動画ファイルはDLNAサーバー側でMPEG-2へのリアルタイム変換機能などを利用する必要がある。MPEG-4/AVC(H.264)コーデックもサポートするが、PC上ではコンテナ形式や音声コーデックの標準が異なるため、そのままでは再生できないことがほとんどだ

 「お部屋ジャンプリンク」と呼ばれるDLNA機能は、従来はDIGAがサーバーとしてのみ動作したが、本機を含む2010年秋冬モデルからはクライアントとしても動作するようになった。つまり、ほかの「お部屋ジャンプリンク」機能を持つDIGAで録画した番組を本機で再生可能になっており、合わせてサーバー機能として放送中の番組を配信する「放送転送機能」も追加されている。

 DLNAクライアント機能は、ここ数年でテレビ側への実装が進んでいるが、非対応のテレビを利用している場合には便利な機能となるだろうし、これからテレビを購入する場合にもDLNAクライアント機能にこだわらずにすむ点もメリット。また「放送転送機能」を利用すれば有料チャンネルを1台分の契約で複数の部屋でリアルタイム視聴するといったことも可能となる。なお、シングルチューナーモデル(DMR-BR590)は、クライアント機能のみとなるが、初めて「お部屋ジャンプリンク」が搭載された。

ネットワーク機能としては「アクトビラ」や「YouTube」、「TSUTAYA TV」の視聴やダウンロード(対応コンテンツのみ)などもサポートしている

 後編では、改良されたUIや強化された長時間録画の画質などに触れていこう。

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