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» 2010年10月25日 14時12分 UPDATE

三菱電機、高音質スピーカー向けの「NCV」振動板を開発

三菱電機は、カーボンナノチューブを樹脂に配合した新材料により、中低音から高音まで同一素材で構成できるスピーカー振動板「NCV」を開発した。

[ITmedia]

 三菱電機は10月25日、高い伝搬速度と適度な内部損失を併せ持つスピーカー振動板「NCV」を開発したと発表した。

 カーボンナノチューブを樹脂に配合した新材料により、金属系素材に匹敵する高い伝搬速度、および紙製振動板と同等の適度な内部損失を持つスピーカー振動板の開発に成功したという。NCVは射出成形によって製造可能なため、高い生産性も有している。これにより、中低音用と高音域用の振動板を同一素材で製造でき、全音域で音質を統一したスピーカーが実現する。

photo NCVスピーカー振動板の試作品(左上は中低音用、下は高音用)、グラフは「振動板用材料の伝搬速度と内部損失の関係」

 従来のスピーカー振動板は、高音用に伝搬速度が高いチタンやアルミニウムなどの金属系素材、中低音用には共振音や固有音を発しない適度な内部損失を有する紙やプラスチック素材を用いてきた。異なる素材によるスピーカー振動板を複数搭載するシステムでは、音質が統一しない欠点があった。

 NCV振動板を使用したスピーカーシステムは今後、オーディオ製品やAV製品への適用を検討しているという。

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