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» 2010年11月22日 04時09分 UPDATE

3Dだけじゃない:「音展」で見つけた個性派オーディオ

秋葉原で恒例の「音展」が開幕した。発売間近の3D対応プロジェクターから、新作高級オーディオまで、あこがれの新製品を一気に試聴できるチャンス。しかしそれだけではない。展示会場にはさらにユニークなものも……。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 東京・秋葉原で11月21日、「オーディオ&ホームシアター展 in AKIBA2010」(通称:音展)が開幕した。日本オーディオ協会が主催する音展は、試聴と展示の両方を重視したエンドユーザー向けの専門イベントだ。入場は無料で、23日(祝日)まで開催されている。

 会場は、昨年同様「富士ソフトアキバプラザ」と「秋葉原UDXビル」の2カ所に分けられており、このうち富士ソフトアキバプラザはメーカー各社が構える試聴ブースが中心、一方のUDXビルでは2階のイベントスペース「アキバスクエア」を使って展示を主に行っている。

ts_oto010.jpgts_oto011.jpg シャープブースの外観と3D対応DLPプロジェクター

 アキバスクエアでとくに大きなスペースを割いて2つのシアターを設けたのがシャープだ。既報の通り、日本初公開となる3D対応のDLPプロジェクターを持ち込み、ワーナーの新作Blu-ray 3D「ポーラー・エクスプレス」などを上映していた。現在、3D対応のプロジェクターとして発表されているソニー、ビクターの製品は(未発表ながら三菱も)、SXRDとD-ILAと呼び方は違っても同じLCOS(Liquid Crystal on Silicon)方式であり、DLP方式で3Dを実現した点にも注目が集まっている。そのインプレッションは、近日掲載の弊誌連載「麻倉怜士のデジタル閻魔帳」で紹介する予定だ。

ts_oto08.jpgts_oto09.jpg 富士ソフトアキバプラザでは、11月25日の発売を間近に控えたソニー「VPL-VW90ES」もデモンストレーション。AVアンプに「TA-DA5600ES」、プレーヤーとしてBlu-ray Discレコーダーのハイエンドモデル「BDZ-AX2000」を使用していた

 展示コーナーには、恒例のジャンク市をはじめ、ユニークなものも多い。例えばCAVジャパンでは、iPod/iPhone用スピーカーシステムを数多く参考展示し、来場者にアンケートをとっていた。その多くは海外で販売されているもので、展示会で人気の高いものを選び、国内導入しようというわけだ。お気に入りに1票入れておくと、そのうち市販されるかもしれない。

ts_oto07.jpgts_oto06.jpg 参考展示された製品の一部。アラームクロックとiPod/iPhoneオーディオを組み合わせたものは数多く販売されているが、最近はさらに照明器具を取り込んだものが増えているようだ。確かにベッドサイドで使うなら便利(左)。「意外と音がいい」(失礼)と評判のぶた型スピーカーやハローキティー型スピーカーも展示。黒いキティーはWeb限定で年末に発売される予定だ(右)

 アラームクロック付きのiPod/iPhoneオーディオに照明機能を持たせたものが複数展示されていたほか、「ノンタッチセンサー」搭載でボタンに触れずに操作できる機器が多かったのもユニークだ。例えば「クールブタ」は、鼻のあたりに手をかざすと「再生/一時停止」、左右の側面で「曲送り/曲戻し」、左右の耳で「音量アップ/ダウン」といった具合。同社によると、料理中や風呂上がりなど、手が濡れているときの操作を想定しているという。

ts_oto04.jpgts_oto05.jpg 「クールブタ」(左)と「エックスファイター」(右)。どちらもノンタッチセンサーを搭載しており、手を触れずに操作できる

 ティアックブースで見つけたLEDライト付きのiPodオーディオ「SR-LUXi」は、ライトの明るさ調整も可能なインテリア・オーディオ。音楽を聴いていないときでも調光可能なライトとして機能するほか、アラームと連動して目覚めをサポートする機能も備えている。「起床時間の30分前あるいは10分前から徐々に明るくして自然な目覚めを促します」(同社)。

ts_oto03.jpg ティアックの「SR-LUXi」と「SR-100i-B」。アーチ型のSR-100i-Bは、上部にスロットインタイプのCDドライブを備え、音楽CDやMP3/WMAを記録したCD-Rの再生が可能だ

 iPadを楽器にする「クッションスピーカー」や、“竹のかご”をキャビネットにした照明付きスピーカー「TOMORI」といったユニークな製品を展示していたのはエンサウンド。同社は柔らかい素材でスピーカーのキャビネットを作る「ソフトエンクロージャー」が特長で、吸音素材のシート(絨毯など)を円筒形にまいてスピーカーユニットを取り付けた装置で特許も取得している。

ts_oto01.jpgts_oto02.jpg 「クッションスピーカー」(左)とエンサウンドの展示品(右)。竹かごの中に明かりが見えるのが「TOMORI」だ

 「スピーカーは硬いものというのが常識ですが、同じ音を出すものでも人ののどは硬くありませんよね。そこで柔らかい素材でエンクロージャーを作ってみたところ、自然でクリアな音のスピーカーができました」(同社の管順一代表)。

 クッションスピーカーは、10センチのフルレンジユニット2つと7ワット+7ワットのアンプを内蔵したクッションだ。より正確にいえば、「密閉型円筒形ソフトエンクロージャー」のスピーカーである。ファスナーを開けるとステレオミニケーブルが出てくるため、これにiPodなどを接続。電源は単三形乾電池8本もしくはACアダプターとなっている。

 クッションスピーカーの良いところは、「iPadをつなぎ、楽器アプリを使えば、まるで楽器を持って弾いているような振動が伝わってきます。ホームシアターに使用すれば、セリフや効果音がすばらしいです」(管氏)。

 本体サイズは640(幅)×240(奥行き)×180(高さ)ミリで重量は約3.3キログラム。価格は8万4000円から。興味のある方は、UDXビルの同社ブースへどうぞ。

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