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» 2010年11月25日 23時52分 UPDATE

バイヤーズガイド:今が旬! 使えるBlu-ray Discレコーダーの選び方 (1/2)

年末商戦に向け、今年も各社のBlu-ray Discレコーダーが出そろった。3Dにスカパー!HD対応、DLNA、マルチタスク性など、最近のトレンドを紹介しつつ、用途に合わせたオススメ機種を挙げていこう。

[坪山博貴,ITmedia]

 年末商戦に向けて今年も各社のBlu-ray Discレコーダー新モデルが出そろった。BDレコーダーにおける“旬”な機能といえば、まず春モデルから対応が始まった3D対応だろう。4社の製品に及び、その3D放送の専門チャンネルを持つスカパー!HD録画対応製品の増加もトレンドとして挙げることができる。もちろんレコーダーとして純粋な機能進化も進めており、とくにマルチタスク性の向上が注目点の1つだ。これはヘビーユーザーの不満を解消するとともに、2011年7月のアナログ完全停波に向けて「動作の制限を緩和する」という形で使い勝手を改善し、購買層の広がりに対応する側面もあると思われる。全体的にBlu-ray Discレコーダーは大きく進化しているが、購入のポイントはどこにあるのか。まずは機能面のトレンドをおさらいしていこう。

「3D」対応製品の違いをチェック

 3D対応製品は、国内でBDレコーダーを販売するメジャーメーカー5社の内パナソニック、ソニー、シャープが対応製品を発売済みで、東芝は2010年冬モデルにおいて無償ソフトウェアアップデートで対応する。三菱電機は対応製品を発売していないが、フル機能の3D対応BD/HDDレコーダーを内蔵するテレビに注力しており、こちらでの対応が先行しているといった事情がある。

 BDレコーダーにおける「3D対応」の意味をおさらいしておくと、基本的には「Blu-ray 3D」タイトル再生の対応で、従来のBDビデオとは異なるコーデックのサポートと2ストリームの同時送出が可能な製品となる。国内における地上波/BSなどの3D放送は、画面を左右に分割した「サイド・バイ・サイド」と呼ばれる方式のため、録画、再生ともにレコーダー側が対応する必要はない。必要なのはテレビ側の対応だけだ。

ts_diga01.jpg パナソニックの「DMR-BWTシリーズ」はすべて3D対応

 パナソニックは、3D対応と非対応モデルを明白に切り分けており、3D対応はダブルチューナーモデルのみで価格面での少々ハードルが高い。この点でソニー、シャープ、東芝はシングルチューナーモデルにも「3D」対応製品を準備しており、例えば既にハイビジョンレコーダーを所有していて、買い増すといった場合には手軽な選択肢になるだろう。

 放送でも3Dを積極的に楽しみたいという人は、3D専用チャンネルを持つスカパー!HDの録画対応も重要だろう。BS11などでも3D放送は行われているが、3D放送を非対応テレビで表示すると、左右の目用の2分割された映像になる(サイドバイサイド方式が主流)ため、一般的な地上波放送での3D番組の増加はあまり期待できない。また専門チャンネルとなる110度CSも全体の帯域不足の関係で3D放送の専門チャンネルの登場は予定されていない。

BDXLはメディア価格が課題

 「BDXL」対応も“旬”な機能の1つで、冬モデルでは3社の製品が対応した。BDXLは、Blu-ray Discの記録層を3層または4層とすることでそれぞれ100G/128Gバイトの記録容量を実現するというもの。記録容量の増加はありがたいが、まずはメディア価格という課題がある。現在発売されているのは追記型のBD-R3層/100Gバイトのみで、価格は4500〜5000円程度。1層25Gバイトに対してまだまだ割高感のある2層/50GバイトのBD-Rメディアが500円前後なので、容量あたりでは5倍近く価格が高い。

ts_ax2k010.jpg ソニー「BDZ-AX2000」。録画ユニットごとの制約がなくなったソニー製品は、この冬注目のレコーダーだ。BDXLもサポートしている

 同じような傾向はDVDの2層メディア登場時も確かにあったが、こちらは既に存在していた2層DVD-ROMと互換性を確保していたのに対し、BDXLは再生に関しても対応ドライブが必要になる。BDXLが普及しないとはいわないが、どうしても今、1枚100Gバイトという容量が必要でなければ、あまり重要視する必要はないだろう。

 各社オリジナルの機能名を付与しているがLANを通じて録画番組をストリーム配信可能な「DLNAサーバ」機能も各社で対応製品が出そろった。再生機器としてはテレビはもちろんPCの「DLNAクライアント」対応も進んでおり、テレビやPCの買い替えも考慮して機能の有無を確認しておくと良いだろう。

スカパー!HDとの相性は?

 スカパー!HDのハイビジョン録画には、パナソニック、シャープ、東芝の「3D」対応製品は全て、ソニーでは「3D」対応製品の内ダブルチューナー製品が対応している。例外はソニーの「BD-AT300S」のみだ。スカパー!HDのハイビジョン録画は、基本的に専用チューナーとレコーダーをLAN接続して行う仕組みで、MPEG-4/AVCで圧縮された映像の放送波をそのまま録画するため、録画した段階で画質差は存在しない。録画予約の操作はスカパー!HDチューナー側で行うためレコーダーによる差異はなく、番組表などの使い勝手はスカパー!HDチューナー側に依存する。ここまでだとレコーダーによる差異は少なそうに感じるが、実はそうでもない。

 予約録画が確実・簡単なのは高いのはシャープ製品だ。スカパー!HDの録画が独立しており、内蔵チューナーによる録画との重複は関係なく録画する。内蔵チューナーで2番組同時録画しているときにもスカパー!HD録画が並行動作するため、変則的ながらも3番組同時録画が可能になっているのだ。地上デジタル/BSデジタル/CS110度とともに「スカパー!HD」を積極的に録画したいという人ならシャープ製品一択とすらいえる。

ts_aqbd01.jpg シャープの「BD-HDW700」と「BD-HDW70」。スカパー!HD録画を合わせると3番組の同時録画が可能だ
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