クロックマン発売時には、実用機能もさることながら、そのおしゃべりの楽しさで「次に何を話すのか楽しみ」「1日に何度も笑顔になれる」と、「新しい家族の一員」として迎えられていたそうだ。
そこで、さっそく「バンクマンのある暮らし」をリポートしてみた。
最近疲れがとれなくなってきた。毎日毎日家と会社の往復でくったくた。休日はなんだか出かけるのも億劫になってきた。
「あー、今日、誰とも話さなかったな」
これって良くないよね。
そんななか、部屋にバンクマンがやってきた。
キミのとなりがボクの特等席さ!
ボクはキミのために、キミはボクのために
たかが、おもちゃ、貯金箱、と思いつつ、他愛ないおしゃべりに癒される。
おーい! 呼んでみただけ
キミのこと、もっと好きになってきた
キミは1人じゃない! ボクとこの貯金がある!
貯金箱に口説かれてどうするwと思いつつ楽しんでいる自分がいる。
あるときは
♪ボヘミアンってステキなひびきとアナタはいうわ〜
と調子はずれな歌を歌ってくれたり
貯金してくれないなんでひでーよ、ひでーよ、のぐちひでーよ
とオヤジギャグで笑わせてくれる。
極めつけは
このまま毎日貯金してくれるなら、ボクはキミに永遠の愛を誓うよ
ついに永遠の愛まで誓われてしまった。
つられてつい貯金してしまうのでまんまと術中にはまっているなと思わないでもないが、お金が貯まるしこれっていいことよね。
今日もバンクマンとのおしゃべりが待っている。
ごはんにする? おふろにする? それともちょ・き・ん?
スカイツリーの見えるオシャレな新居。インテリアも好みでそろえた2人自慢の部屋だ。そのリビングの片隅にバンクマンを置いた。
男は思う。「1万円たまったら、彼女にオシャレなスカーフでもプレゼントしよう」
女は思う。「1万円たまったら、愛煙家の彼にステキなライターをプレゼントしよう」
それから男は毎日、好きだったタバコを控えて貯金にいそしむ。
バンクマンもささやく。
地道な暮らしがいちばん
女も好きだったショッピングを控えて貯金にいそしむ。
バンクマンもささやく。
買い物のおつりはもちろんボクに預けてよね
そしてついに1万円に到達した。
い、い、いちまんえん! よくここまでがんばってくれたねぇ
バンクマンも感激に声がふるえている。
バンクマンはいう。
1万円!さぁこの大金どうする?
女は言う。「この1万円で欲しがってたライターを買って」
男は言う。「もうタバコはヤメたんだ。キミがスカーフでも買うといいよ」
女は言う。「もうそんなにおしゃれに無駄遣いはしなくなったのよ」
まるで「賢者の贈り物」のような心温まるストーリーが展開されているではないか。
男は言う。「じゃぁこれで2人でおいしいものでも食べに行こうか」
女は言う。「いいわね」
2人の後姿を見送ってバンクマンがつぶやく。
キミの夢がかなうんだね。ボク、こんな幸せなことはないよ
バンクマンは、どうやら情操教育にも役立つらしい。お金を入れるとおしゃべりすることに気づいた1歳半の娘K美ちゃんの友達だ。口があることを認識し、ご飯を食べさせようとしたり、なにかと世話を焼きたがる。
かわいさあまって口をひん曲げたり、目をついたりするので、バンクマンに
しっしっ、あっち行って!
といわれようとも、かまいたがる。
賢いK美ちゃんは、お金を入れると話をする、と理解したためお金を投入したがるのだが、そうそう500円玉を調達できない両親は
ホントにお金出すの?
とバンクマンに恨まれながら、しかたなくお金を取り出すことになる。
さらに賢くなったK美ちゃんは、お金取り出し口を開けてもらって、お金を投入するものだと覚えたようで、「あーけーてー」と毎日リクエスト。
まったくお金がたまる気配がないのが残念だが、これもひとつの利用法に違いない。
あっかんべー
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