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手元に“子画面”を、パナソニックが「ビエラ・タブレット」を開発2011 International CES

» 2011年01月06日 20時59分 公開
[ITmedia]

 パナソニックは、薄型テレビ「VIERA」と連携するタブレット端末「ビエラ・タブレット」の開発を表明した。2011年中に商品化する予定で、米ラスベガスで1月6日に開幕する「2011 International CES」で試作機を展示する。

 ビエラ・タブレットは、Android OSを搭載したタブレット端末で、4型、7型、10型の3タイプを用意する。いずれも内蔵Wi-Fiによる通信機能を持ち、各種ネットサービスを容易に操作するためのコントロールパネルとして、またテレビ画面の映像に関連した映像や情報を表示する「子画面」としての機能を実現する。

 具体的には、直感的な操作が可能な「ビジュアルリモコン」として、テレビのチャンネル切替といった操作を無線経由で行える。また、今春から北米でサービスを開始するテレビ向けクラウドサービス「VIERA Connect」(後述)にアクセスが可能。スポーツ中継などを別アングルの映像をタブレットで視聴したり、テレビを見ながらSNS(ソーシャルネットワークサービス)で友達とコミュニケーションしたり、視聴コンテンツと連動したeコマースで関連商品を購入するといった用途を想定している。

 「インターネットテレビ単体で体験するサービスとは異なる、新しい価値を提供する」(同社)。

VIERAと「ビエラ・タブレット」を連携させたサービスの例

 前述のVIERA Connectは、2008年に開始したテレビ向けインターネットサービス「VIERA CAST」を拡張するもので、映像や音楽、電子書籍の配信などに加え、簡単なリモコン操作で「スポーツ」や「ヘルス&フィットネス」「本格ゲーム」など、さまざまなジャンルのコンテンツを楽しめる。またeコマース「VIERA Connect Market」により、アプリケーションや関連機器を購入することもできるという。「業界の有力企業とのアライアンスを視野に入れながら、早期のクラウドサービス事業化に取り組む」(同社)。

Smart VIERAとVIERA Connectの画面。3D CGを使った新しいユーザーインタフェース

 パナソニックでは、今春からVIERA Connectを北米市場でスタートするとともに、同サービス対応の薄型テレビ「Smart VIERA」15モデルを発売する予定だ。CESの展示会場では、ビエラ・タブレットとSmart VIERAによるデモンストレーションを披露するという。

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