開幕前日に“VIERA”と連携するAndroid 端末「ビエラ・タブレット」の開発を表明したパナソニック(→手元に“子画面”を、パナソニックが「VIERA Tablet」を開発)。展示会の同社ブースでも、もっとも注目を集めていた。
パナソニック初のタブレット端末となるVIERA Tabletは、4インチ、7インチ、10インチの3種類のサイズ。いずれもAndroid OSを搭載しており、動画配信など各種ネットワークサービスを提供する「VIERA Connect」にアクセスが可能だ。現在はプロトタイプの段階だが、今年中に発売するという。
VIERA Tabletでは、Webブラウズや電子書籍の閲覧といった従来のAndroid端末が実現していた利用方法に加え、さまざまな形でテレビと連携するところがユニークだ。例えば、VIERA ConnectのコンテンツをVIERA Tabletで視聴していて、テレビの大画面で見たいと思ったら、そのままタブレットの画面に触れて指を上方にスライドさせると、動画がそのまま画面上部に消えていき、テレビにそのコンテンツが表示される。
動作としては、「LUMIX Phone」に搭載された「ピクチャジャンプ」機能に近い印象。プロトタイプのためか、少々動きにぎこちない部分が残っていたが、操作はとても面白い。
同じ番組を見ている友人同士で感動を共有する、といった使い方も提案している。例えば、同じスポーツ番組を視聴しているユーザー同士がネットワークでつながり、ひいきのチームのチャンスに歓声を上げたり、敵の攻撃にハラハラしたり、といった感情をアイコンタッチだけでつぶやくことができる。画面上のアバターがそれを表示する仕組みだ。
マルチアングル機能も備えている。テレビ側で表示されている番組のアングルを、手元のVIERA Tabletで切り替えたり、テレビとVIERA Tabletで別のアングルを表示する、といった使い方もできる。インターネット経由で見ている番組の情報を確認することも可能だ。
VIERA Connectでは、映像配信のNetflix、CinemaNow、Amazon Video on demand、動画共有サービスのYouTube、DailyMotion、Ustream、hulu Plus、PANDORAといったサービスにアクセスでき、米国で人気のスポーツチャンネルを始め、映画やドラマ、ミュージックビデオまで幅広く視聴できる。
またVIERA TabletはAndroid端末なので、アプリを追加することでさらに機能を強化できる。例えば、SkypeやTwitter、Facebook、Picasa Web Album、Bloomberg、Weather、eBayなど、さまざまなWebサービスをテレビで利用できるわけだ。そのほか、無線LAN経由でフィットネスマシーンや体重計と接続し、体重や体調管理データをテレビで管理する、といったこともできる。
パナソニックは、VIERA ConnectのSDKやAPIをサードパーティー向けに提供する予定。展示されていたサービス以外にも、さまざまな機能が提供されることになりそうだ。
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