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シャープ、3D対応のスタンダード“LED AQUOS”「Z5ライン」などを発表ハイスピードUV2A(1/2 ページ)

» 2011年01月26日 12時30分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 シャープは1月26日、液晶テレビ“LED AQUOS”の新製品として、LEDエッジライト搭載の「Z5ライン」および「V5ライン」を発表した。このうちZ5ラインは、スタンダード機ながら3D表示に対応。3Dグラスを購入するだけで3Dが楽しめる“レディーモデル”だ。価格はすべてオープンプライス。3月10日から順次発売する予定だ。

“LED AQUOS”「Z5ライン」は40V型から60V型まで4サイズ。すべて3Dレディー。画面左下に3Dメガネを同機させるエミッターを内蔵している
型番 LC-60Z5 LC-52Z5 LC-46Z5 LC-40Z5
画面サイズ 60V型 52V型 46V型 40V型
実売想定価格 48万円前後 33万円前後 26万円前後 18万円前後
発売日 3月10日
“LED AQUOS”「V5ライン」は20V型から52V型まで。2DのスタンダードAQUOSだ(左)。梱包(こんぽう)もコンパクトになった。昨年の「LC-40DZ3」と「LC-40Z5」で比較すると72リットルの容積差があるという(右)
型番 LC-52V5 LC-46V5 LC-40V5 LC-32V5 LC-26V5 LC-20V5
画面サイズ 52V型 46V型 40V型 32V型 26V型 20V型
実売想定価格 29万円前後 22万円前後 14万円前後 9万円前後 8万5000円前後 7万円前後
発売日 3月10日

ハイスピードUV2A技術を採用

 同社が「高画質2D/3D」をうたうZ5ラインは、スタンダード機ながら一部で上位機を超える性能を持つ。それは、「ハイスピードUV2A」と呼ばれる新技術を採用したクアトロンパネル。液晶の素材を低粘度性のものに変更し、セル構造もミクロン単位で薄くしたことで、従来のクアトロンが4ミリ秒だった平均応答速度を3ミリ秒にまで速くなったという。応答速度の向上で生まれた余裕は、明るさよりも3D表示のクロストーク低減に用いており、240Hz駆動の3D表示なら同サイズの「LV3ライン」に比べてクロストークが7割も減ったという(2Dは倍速表示)。なお、バックライトスキャンも併用している。

ハイスピードUV2Aの概要(左)。Z5とLV3の3D表示比較。確かにクロストークは減っている

 また、左右のフレーム幅が25ミリ、もっとも薄い部分は27ミリというコンパクトでスタイリッシュなデザインも特長だ。横幅は60V型モデルで138.3センチとなり、「これは、10年前にシャープが販売した50インチプラズマテレビよりも小さい。同じ設置スペースで10インチの画面サイズアップが可能だ」(同社)。

2001年発売の「PZ43BD3」と新製品「LC-52Z5」を並べたところ。43インチプラズマを置いていた場所に52インチが置けるという

 リモコンも新型になった。ボタンは必要最小限として、テンキーなどが多くなったほか、外付けUSB HDD録画やBlu-ray Discプレーヤーの録画コンテンツを簡単に再生できるように、「機器選択」や「録画リスト」「録画消去」といったダイレクトボタンが付いた。

新型リモコン。10年前のAQUOSと同じボタン配置として買い替え需要を取り込む
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