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» 2011年01月28日 17時14分 UPDATE

お年玉で買えるカナル型イヤフォン特集:手作業によって生み出される上質なサウンド、ソニー「MDR-EX510SL」

ソニーカナル型ラインアップのなかでも上級モデルに位置する「MDR-EX510SL」。ダイナミックでメリハリの効いたサウンドは先代譲りだが、音の解像感が大きく向上した。

[野村ケンジ,ITmedia]
ts_sonyex01.jpg 「MDR-EX510SL」のブラック

 ソニーカナル型ラインアップのなかでも上級モデルに位置し、1台1台手作業によって生み出される上質なサウンドが人気の500シリーズに、モデルチェンジが施された。

 新製品の「MDR-EX510SL」は、先代と同じ13.5ミリのダイナミック型ドライバーを搭載。ケースのデザインは大きくイメージチェンジしたが、ドライバーユニットを耳穴に対して垂直に配置するレイアウトは変わらない。

 一方で、ハウジングに熱可塑性エラストマーを採用、装着性と肌触りを向上させたほか、先代で好評だった2種類の硬度を組み合わせたハイブリッドシリコンイヤーピースに加え、内側に低反撥ウレタンフォームを充填したノイズアイソレーションイヤーピースも付属している。

ユーザビリティー

 大口径ドライバーを搭載しているため、カナル型の割に本体サイズが大きい。しかもユニークなドライバーのレイアウトを採用するため、耳たぶから少しはみ出すような装着になる。しかし熱可塑性エラストマーのおかげもあってか、付け外しに不便や煩雑さを感じることはなく、また使用時に思わず外れてしまうこともなかった。

 イヤーピースがシリコン4タイプ、低反撥(はんぱつ)ウレタンフォーム入り3タイプの合計7タイプが付属するのはありがたい。これだけの種類が用意されていれば、誰でもピッタリくる1つが必ずあるはずだ。

ts_sonyex02.jpgホワイトとゴールドもラインアップ

サウンドの特長

 先代「MDR-EX500SL」からダイナミックでメリハリの効いたサウンドを持つようになったこのシリーズ、最新モデルも基本的な帯域バランスや音色傾向は変わらない。ただし全帯域的に解像度感が向上、よりダイレクトでステージの近づいた演奏となった。

 ボーカルの声は高域方向によく伸びていて印象が強い。ドラムやベースなど低音パートのアタックも切れは良好。ただし最低域へのノビはある程度ですっぱりあきらめているため、個人的には少々物足りない気がする。それを補う80〜120Hzあたりの盛り上がりも、かえって演奏の邪魔をしている。音質的にはかなりのレベルに達している製品だけに惜しい。ただし、こういったデメリットは、ヒップホップやR&Bを聴く際には何ら問題はないので安心してほしい。

音質評価  
解像度 (粗い−−−○−きめ細かい)
帯域幅 (ナロー−−−○−ワイド)
帯域バランス (低域重視○−−−−フラット)
音色傾向 (ウォーム−−−○−クール)

メーカー ソニー
製品名 MDR-EX510SL
型式 ダイナミック型
ドライバー 13.5ミリ
音圧感度 106dB/mW
再生周波数帯域 5〜2万7000Hz
インピーダンス 16オーム
コード長 0.6メートル(0.9メートル延長ケーブル付属)
プラグ 3.5ミリステレオミニプラグ(金メッキ)
価格 オープン
関連リンク メーカーの製品情報ページ

試聴環境

ts_triplefi10.jpg アルティメットイヤーズの「TripleFi 10」

 今回の試聴には、リファレンスとしてアルティメットイヤーズの高級機「TripleFi 10」を使用した。こちらは発売されてからしばらく経過しているモデルだが、フラット&ワイドな帯域特性やダイナミックでリアリティーの高い音色、ひずみなく整った帯域バランスなど、いまでも多くの人から人気を集めている。こちらをフルマーク(音色傾向に関してはちょうど中間)と考え、各モデルを相対的に評価した。




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→ソニーストアで「MDR-EX510SL」を購入するicon
直径13.5mm新開発ドライバーユニットを搭載。制振ABSハウジングが振動を抑えてクリアな音を再生。9980円(税込/1月31日現在)。


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