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» 2011年02月02日 00時05分 UPDATE

山本浩司の「アレを観るならぜひコレで!」Vol.56:新“ブルーレイDIGA”「DMR-BZT900」で観る「アバター」の奥行き感 (1/2)

新DIGAの最上位モデル「DMR-BZT900」を発売前にチェックする機会を得た。ここでは、スカパー!HDを合わせて4番組の同時録画や3D視聴に便利な「奥行きコントローラー」を中心にファースト・インプレッションをお伝えしよう。

[山本浩司,ITmedia]

 DIGA(ディーガ)の愛称で親しまれているパナソニックのBlu-ray Disc&HDDレコーダー。筆者は2006年に登場した「DMR-BW200」以来、歴代のトップエンド・モデルを自室でずっと使い継いできた。画質・音質のよさに加えて、操作感・使い勝手もきわめてよく、メインレコーダーの役割をDIGAから他社製品に変更するつもりは今のところまったくない。

 そのDIGAの2011年春モデルが発表され、最上位モデル「DMR-BZT900」を発売日(2月上旬発売)前にチェックする機会を得たので、ここではその詳細とファースト・インプレッションをお伝えしたい。

ts_diga01.jpg 最上位モデル「DMR-BZT900」(2月上旬発売)

 しかし、DIGAの昨年来のモデルチェンジの早さにはほんとうに驚かされる。10年4月に「DMR-BWT3000」が、9月に「DMR-BWT3100」が発売され、そしてこの11年2月にDMR-BZT900が発売されるという半年を空けないハイペース。しかもモデルチェンジのたびに着実な画質アップを遂げているのだから、驚きもひとしおだ。同社開発陣の頑張りにはほんとうに頭が下がる思いがする。いっぽうでそんなに頻繁なモデルチェンジが必要なのか、という思いも残るのだが……。しかし、じっさいDMR-BWT3100はよく売れたようで、昨年11月頃から完全に店頭から消え、今なお入手は困難という状況だ。

 では、DMR-BZT900の概要に触れていこう。DMR-BWT3100からの変更ポイントは大きく2つ、録画機能と3D再生機能の充実・進化だ。まず前者の録画機能だが、地上デジタル&BS/CSチューナーがDMR-BWT3100の2基から3基に増設され、スカパー!HD用チューナーをLAN接続すれば4番組同時録画が可能になった。これはもちろん業界初。しかも、3番組同時に長時間録画ができるのである(うち1番組はDR記録後、AVC録画モードに変換する)。ここまで制約なしに自由自在にハイビジョン録画ができるレコーダーは、本機の他にない。ヘビーエアチェッカーにとっては、じつにうれしい高機能HDレコーダーだろう。

ts_diga02.jpg 4番組同時録画中

 DMR-BZT900のHDD容量は、これまた業界初の3Tバイト。BS放送のHD番組(24Mbps)がDR(ダイレクト・レコーディング)モードで約270時間分録画できる。新設された15倍録画の「HZモード」ならば約4000時間の録画が可能だ(もっともぼくが平均転送レート約1.6Mbpsのこのモードで録画することは絶対にありえないが)。

 DMR-BZT900の画質再生回路は基本的にDMR-BWT3100そのまま、大きな変更はない。しかし「新リアルクロマプロセッサー」と「階調ロスレスシステム」で構成される「トゥルーカラーエンジン」と呼ばれる高画質回路を積んだDMR-BWT3100の画質は、DMR-BWT3000に比べて半年足らずで飛躍的によくなっていることに驚かされたわけで、それがそのまま生かされているのであれば、まずは当代一の高画質BDレコーダーと位置づけていいだろう。ソニーのトップエンド機「BDZ-AX2000」との比較でいうと、階調重視でなめらかな画調のソニー、微小振幅の再現に優れた切れ味指向のパナソニックという印象だ。

6モードに増えた真空管サウンド

 高音質回路の進化ポイントで注目したいのは「ハイクラリティサウンド」と「新真空管サウンド」の搭載。前者は、アナログ映像信号を生成するビデオDACへの電源供給をオフにするモードで、同社製BDプレーヤー「DMP-BDT900」で採用されていたもの。レコーダーへの搭載は初となる。DMP-BDT900でこのモードを試したことがあるが、S/N感が明らかに上がり、より澄んだ美しい音が聴けるようになる。映像出力をHDMI接続のみで使用する場合は、絶対「ハイクラリティサウンド」オンをお勧めしたい。

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