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オーディオに特化したAndroidタブレット「ZiiO」を試すけっこう遊べる(2/3 ページ)

» 2011年02月04日 17時38分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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手軽さが魅力のワイヤレス音楽再生

 今回は、クリエイティブメディアが販売しているBluetooth対応のアクティブスピーカー「D200」とワイヤレスヘッドフォン「WP-300」を組み合わせて試用した。クリエイティブの直販サイト「クリエイティブストア」で「PWE-50」というセットで販売されている組み合わせだ。

「D200」は、外観も操作性もシンプルなBluetooth対応アクティブスピーカーだ。Bluetooth2.1+EDR、A2DPプロファイルに対応しているためiPhoneやMacでもワイヤレス再生が行える。またアナログピンジャックの外部入力も装備。同社直販サイトの価格は9800円

Bluetooth対応のワイヤレスヘッドフォン「WP-300」。イヤーカップにコントロールボタンを配置しており、再生/一時停止や曲送り/曲戻しの操作が行える。側面のボタンはボリュームだ。直販価格は9800円

 ZiiOには、音楽プレーヤーの「ZiiMusic」や動画再生ソフト「ZiiVideo」、写真閲覧ソフト「ZiiPhoto」などがプリインストールされていて、アプリを追加しなくてもメディアプレーヤーとして一通りの機能が実現されている。

 楽曲データは、USBケーブルでPCに接続もしくはmicro SDを介して転送する。PCにUSB接続した場合、マウントすればZiiO内蔵メモリのディレクトリが見えるようになるので、楽曲ファイルを「music」フォルダにコピーすればいい。なお、micro SD内のコンテンツを直接再生することも可能だ。

 ZiiOには「Pure Android Audio」というウィジェットが初期導入されており、これでBluetoothと「X-Fi」(Xtreme Fidelity)の設定が簡単に行える。一度D200やWP-300とペアリングしておけば、常に画面にあるウィジェットで接続先を簡単に切り替えられるわけだ。

「Pure Android Audio」で接続先を選択

 一方のX-Fiは、オーディオが圧縮される際に失われやすい高域と低域を強化してディティールを再現し、同時にステレオの広がり感を向上させるというクリエイティブの独自技術だ。設定には「Crystalizer」と「Expamd」があり、Crystalizerが高域と低域の補間を、Expandでワイド感を拡張する仕組みのようだ。それぞれスライドバーを表示して細かく設定することもできる。

「ZiiExplorer」で内蔵メモリやmicro SD内のディレクトリを参照、ファイル操作が行える(左)。「X-Fi」の設定画面。「Crystalizer」と「Expamd」の両方を細かく設定できる(右)

「ZiiMusic」では、楽曲をジャンルやアーティスト、アルバムごとに検索可能。再生画面にアルバムアートを表示する機能もある

 Bluetooth再生は、ケーブルの取り回しがいらないのが魅力だが、手元のタブレットがプレーヤーになると利便性はさらに増す。例えばZiiOでゲームをしたり、漫画を読んだりしながら音楽を聴ける。曲をスキップしたいときも、従来のオーディオ機なら本からリモコンに持ち替えて操作するところを、画面を切り替えるだけで済む。“ながら聴き”には最適のソリューションといえるだろう。

こちらは動画再生アプリの「ZiiVideo」。アスペクト比の調整(ズーム)やタイムバーサーチといった機能がある。右端の「HDMI」ボタンは、映像出力をワンタッチで切替可能だ(左)。専用ケースはスタンドにもなる。動画やスライドショー再生に便利だ(右)

 実際、ZiiOがわが家に来てからというもの、D200でBGMを流しつつ、ZiiOで漫画を読むことが多くなった。書籍閲覧アプリの多くは画面タッチだけでページがめくられるため、ZiiOの保持と操作は片手でいい。もう一方の手でコーヒーカップを傾けたり、マッサージ椅子のリモコンを操作したり。そんな優雅なタブレットライフを漫喫、いや満喫している次第だ。

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