冒頭でも触れたが、Ziioシリーズは手軽にアプリを入手できる「Android Market」にアクセスできない。この点を重視するかどうかでZiiOの評価は変わってくるだろう。
もちろん、Android Marketに接続できなくてもアプリを入手・インストールすることはできるし、プリインストールのアプリだけでこと足りる人も多いだろう。クリエイティブでは、ZiiOユーザー向けのサイト「ZiiO Space」を設け、NECビッグローブが運営している「Andronavi」やベクターの「AndroApp」を紹介している。こうしたサイトから「.apk」ファイルをダウンロードすれば、ZiiOにもアプリを追加できる。
ただ、両サイトとも多くのアプリを紹介している一方で、ダウンロードページまでいくと結局Android Marketへのリンク(QRコードを読ませるなど)になっているケースが多く、なかなかスムーズにいかないのが実情だ。アプリが一元管理された環境(AppStoreやAndroid Market)に慣れたユーザーは、少々じれったい思いをすると思う。
しかし、われわれにはインターネットと検索エンジンという強い味方がいる。国内向けのアプリ配信はAndroid Marketに集約されつつあっても、海外は状況が違うかもしれない。試しに“Android”“.apk”“配信”などで検索してみたところ、いくつものサイトがヒット。中には“野良アプリ配信サイト一覧”などというタイトルで海外の配信サイトを紹介している日本語サイトもあった。便利な時代である。
もちろん利用はすべて自己責任となるが、小一時間も海外サイトを回れば、各種ゲームはもとより、漫画ビューアーやカメラ関係のアプリなど、ほしいジャンルのアプリはほぼゲットできるだろう。中にはスマートフォン向けに最適化されていて表示がおかしくなるアプリも散見されたが、それもご愛嬌(あいきょう)。一方、アジア系のサイトではアプリ紹介欄に「480×800」などと対応解像度を明記しているケースもあり、さすがタブレットの本場と感心した。
このように、万人にオススメできるタブレットとは言い難いZiiOシリーズだが、手ごろなサイズと2万円台という価格はかなり魅力的だ。アプリは“自分でなんとかする人”であれば、きっと価格以上に楽しめると思う。
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