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障害物を乗り越える快感、ヨコモ「nanoQLO」橘十徳の「いいトシして玩具三昧」(1/2 ページ)

» 2011年03月01日 13時00分 公開
[橘十徳,ITmedia]

 4WD車で岩場などの障害物を走破する“ロッククローリング”という競技をご存じだろうか? この新しい遊びは米国を中心に人気を集めており、本物の自動車だけでなくラジコンの世界でも愛好者を増やしつつある。今回紹介するヨコモの「nanoQLO」は、そんなロッククローリングの世界を手軽に楽しめる製品だ。

ヨコモの「nanoQLO」。カードサイズながら、タイヤが大きく張り出した独特のデザインだ(左)。パッケージもコンパクト(右)

 ラジコンでロッククローリングというと、巨大なタイヤを履いた1/10とか1/8などの大型サイズを思い浮かべる人が多いかもしれないが、nanoQLOの本体はかなり小さい。ヨコモでは以前から「miniQLO」という製品も発売しているが、こちらが「パームサイズ」と称しているのに対して、nanoQLOは一回り小さな「カードサイズ」をうたっている。これなら室内の床はもちろん、デスクの上でも遊ぶことができる。

 価格もminiQLOが1万5000円〜という値付けに対して、nanoQLOは6300円とかなりお手頃だ。ちなみにヨコモはホビーR/Cカーメーカーとして有名で、この製品も玩具店ではなくR/Cカー専門店を中心に置かれている。通販で購入する場合は、R/Cカー専門店のサイトを利用するといいだろう。ワタクシは秋葉原周辺にある某専門店で、5040円で購入したのだが、けっこう売り切れている店が多くてあせった。

 ただしホビーR/Cカーのメーカーだからといって、キットの状態で売られているわけではない。「レディ・トゥ・ラン」というすべてが組み立てられた状態でパッケージに入っており、乾電池までもがセットされているので、なにも悩むことなく開けたらすぐに遊べるので安心していただきたい。

ステッカーを貼って充電すれば準備完了

 ラインアップはイエロー・レッド・ブラックの3種類だが、実はワタクシが買ったときはイエローだけが販売されている状態で、ほかの色の出荷が遅れているとのことだった(購入時)。まあ今回は最初からイエローを選ぶつもりだったので、迷わず購入した次第だ。なお、nanoQLOのバンドはA・B・Cの3種類を送信機の設定により選べるようになっているので、同時に走行できるのは3台までということになる。

本体に貼るステッカー(左)。ホイールトリガータイプの送信機(右)

 パッケージに同梱されているのは、本体、送信機、本体用の充電器、送信機用の9ボルト乾電池、そして本体に貼るステッカー。ステッカーを貼るのはちょっと面倒くさいが、黒いシールを表面に貼るとデザイン的に引き締まった印象になる。

 走らせる前に、まず本体の充電をする必要がある。nanoQLO本体横に充電用ジャックが付いているので、ここに充電器のコネクタを差してAC電源で充電する。充電時間は説明書にとくに記載されていないが、初めて充電したときは15分程度で終わった。あとは送信機に電池を入れれば準備完了だ。

送信機用の電池も添付(左)。分解図が載っている説明書(右)

 ひとつ注意すべきなのは、車を手で前後に動かしてタイヤを回したりしないこと。これをやるとギアを破損する恐れがあると説明書に書いてある。小さな子どもに貸すのは避けたほうが無難のようだ。

 さすがホビーR/Cカーのメーカーだけあって、説明書にはパーツの分解図も載っている。これを見ればどのようなパーツが使われているのかがひと目で分かるし、チューンアップや改造をする際の参考にもなるだろう。人気が出れば、いずれは専用チューンアップパーツなども登場するのかもしれない。

上部の切り替えスイッチでバンドを変更
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