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失敗しないLED電球の選び方(3) パナソニック“EVERLEDS”「LDA7L-A1」節電体質の家にしよう(2/2 ページ)

» 2011年04月01日 13時00分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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白熱灯よりも白っぽいが暖かい色

 それでは実際に取り付けた印象をリポートしよう。今回の特集では、トイレ・廊下・リビング(和室)・果物・ライトスタンド(洋室)の5パターンで撮影した。比較に使用したのはパナソニック製の白熱灯(60ワット)だ。

トイレ(左)と廊下(右)の照明器具。廊下のダウンライトは電球が奥まった場所になっている
トイレ。左は60ワットの電球、右が「LDA7L-A1」

廊下。左は60ワットの電球、右が「LDA7L-A1」

 白熱灯に比べると白っぽいが、緑色もわずかに混じってはいるが、冷たさは感じられない。トイレ・廊下ともに壁が狭いせいか、配光角が狭いという印象も受けない。とくに廊下ではフローリングの暖かみが感じられて好印象だ。

和室(4畳半)。左が使用した吊り下げ式照明。中は60ワットの電球、右が「LDA7L-A1」

こたつの上に置かれたフルーツのアップ。左が60ワットの電球、右が「LDA7L-A1」

 和室の吊り下げ式照明で試してみた。同時にテーブルの上にはフルーツを盛った皿を置き、発色を比較している。和室の広さは四畳半だ。

 今回使用した吊り下げ式照明は、ランプシェードが編み紐になっているタイプで、光がほぼそのまま全方向に照射される。編み紐ということで非力な電球でも明るく見える傾向があり、樹脂やガラス製のシェードを使う場合は割り引いて考える必要があるので注意しよう。

 和室ではわずかに配光角の狭さが感じられた。とくに壁を見ると部屋の上半分に行くにつれて暗くなっていく感じがする。フルーツはイチゴやリンゴの影はそれほど濃く潰れてはいないが、白熱灯の発色の良さと比べると赤色が少し見劣りする。バナナやオレンジは自然な色合いに見える。

洋室。左が60ワットの電球、右が「LDA7L-A1」

 洋室の間接照明で見ると配光角の狭さが一層顕著になり、白熱灯よりも光が上のほうに偏っている印象だ。ただし下の方にまったく光が回っていないわけではない。色は白熱灯よりも白っぽく見える。

サイズが小さく幅広い照明器具に適応

 一見するとスポットライトのような外観だが、意外と光の広がりは感じられる製品で、トイレや廊下のダウンライトに使う分にはまったく問題がない。和室などの広い空間は苦手だが、そのような場合は“全方向タイプ”をうたう新製品の「LDA7DG」か、9ワットクラスの製品が適しているだろう。

 消費電力が少ないので、防犯用に点けっぱなしにする照明器具などにも適していると思う。サイズがコンパクトなので適応する照明器具の幅も広く、さまざまな用途におすすめの1本だ。登場したばかりの新製品に注目しがちだが、従来型の良さもいまだ健在だといえる。

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