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USB DACとしても活用できるハイパフォーマンスモデル「iBasso D2+ Hj Boa」初めてのヘッドフォンアンプ特集 番外編(1/2 ページ)

» 2011年04月14日 19時39分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]
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 今回の記事で紹介する製品のチョイスをしている際、どうしても外すことが惜しまれたもう1つのibasso製品を、番外編として紹介しよう。「iBasso D2+ Hj Boa」は、ibassoのラインアップとしてはミドルクラスに位置する製品。単なるヘッドフォンアンプとしてだけではなく、バスパワー駆動のUSB DACとしても活用できる多機能機だ。

「iBasso D2+ Hj Boa」。ボディカラーは、「ブラッシュド・リッチブラック」「ブラッシュド・シルバー」の2色

 本国の資料を見ると、DACチップはウォルフソン「WM8740」を採用。一方USB DACとしてはTIの「PCM2706」を搭載しており、このためサンプリングレートは最高48kHzとなっている。アナログ入力用のステレオミニプラグは、USB接続時にはライン出力となる。こちらはボリュームをパスしているため、USB DACとして活用する際はさらに音質的な向上が見込まれるのはうれしい。なお、ゲインはスイッチによって2段階の切り替えが用意されている。


 ボディカラーは、「ブラッシュド・リッチブラック」と「ブラッシュド・シルバー」の2色を用意する。どちらにもボディ全面に手作業の丁寧なヘアライン加工が施されており、スクエアボディーながら質感は上々だ。

ユーザビリティー

 51(幅)×21(高さ)×82(奥行き)ミリというボディーサイズは、ポータブル・ヘッドフォンアンプとしては大きからず、小さからず、中庸といえるサイズ。横幅がウォークマンAシリーズとほぼ一緒だが、厚みが約2センチあるため、ポケットなどでは少々かさばってしまうのが少々難点。iPod nanoなどとバンドなどで固定してしまえば、膨らみは大きくなるもののシャツの胸ポケットにもちゃんと入るので、一応、携帯性に関しても合格の範ちゅうに収まる。

ボディーサイズは51(幅)×21(高さ)×82(奥行き)ミリ。重量は108グラム

 ボリューム調整は電源オンオフを兼ねたダイヤル式なので、ポケット内でも操作はしやすい。ゲイン調整と充電のオンオフ(USB DAC用のmini-Bコネクターが兼用する)には金属製のトルグスイッチを採用しているが、収納時もそれほどジャマにならず、かえって操作性がよい。

 3時間の充電で、約38時間も連続使用できる点はありがたい。通勤などで使用している場合、1週間以上充電しなくても大丈夫だし、PCが近くにあれば気軽に再充電できる。いざというときに電池切れ、ということはまず発生しないだろう。

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