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パイオニア、AirPlayに対応したAVアンプを発表(2/2 ページ)

» 2011年04月26日 22時37分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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初心者にうれしい「AVナビゲーター」

 AVアンプの配線やセッティングなどが分かりにくいというユーザー層に向けて開発されたのが「AVナビゲーター」(VSA-1021、VSA-921)。同一ネットワーク内にあるPCからウィザード形式でAVアンプの初期設定が行えるリモート設定の仕組みだ。

 まず付属CD-ROMからPCに専用アプリケーション(ランチャー)をインストール。「接続ナビ」メニューを起動すると、利用するスピーカーなど視聴スタイルを尋ね、その後、どこの端子にどのケーブルを接続すれば良いかといった基本的な接続方法が図解入りで分かりやすく示される。接続が終了してAVアンプの電源を入れると、設定情報がPCからAVアンプに自動転送される。MCACC(自動音場設定)などの設定もPCから行える。

説明書も包含されているため、細かい説明まで参照できる「AVナビゲーター」

 さらに便利なのは、AVナビゲーナーの取り扱い説明書がAVアンプ本体と連動する“インタラクティブマニュアル”になっていることだ。例えば「オート・サウンドレトリバーって何だろう?」と思ったとき、AVアンプのキーを押すとPC上で該当する説明書のページが開く。説明を読んで理解し、PC上で設定をオンにすればAVアンプにフィードバックされ、オート・サウンドレトリバーが使えるようになる。

AVアンプとしての基本機能も強化

 AVアンプとしての基本機能も強化している。上位2モデルは、全チャンネルに同一クオリティーのディスクリートアンプを採用。192kHz/24bitのD/Aコンバーターを全チャンネルに搭載している。電源は、アナログ回路とデジタル回路を分離して専用供給とし、さらにパワーアンプ部の伝送経路短縮化や新筐体の高剛性構造による制振性の向上など、「高音質へのこだわりを隅々まで追求した」(同社)。

 独自技術「フェイズコントロールPLUS」も搭載。マルチチャンネル再生時にアンプ内で生じる低音のズレの補正に加え、ソースに由来する低音のズレまで手動で補正できるため、チャンネル間で音のつながりが自然になるという。このほか、パイオニア製BDプレーヤーとHDMI接続した場合に伝送時のジッターを低減する「PQLSビットストリーム」、圧縮音楽を補正する「オート・サウンドレトリバー」といった機能を備えた。HDMI入力は、3DバススルーやARC(オーディオリターンチャンネル)に対応する。

「VSA-1021」の外装を外したところ(左)。同時リリースのシアター用スピーカー「S-LM2シリーズ」(右)。フロント用の「S-LM2-LR」はペアで3万9800円、サラウンド用の「S-LM2B-LR」はペア2万1400円、センター用の「S-LM2C」は1万4800円(1台)

 そのほかの主な仕様は下表の通り。

型番 VSA-1021 VSA-921 VSX-821
ファイルオーディオ再生 192kHz/24bit 96kHz/24bit 48kHz/16bit
AirPlay なし
DLNA なし
vTuner(ネットラジオ) なし
AM/FMチューナー なし
iControlAV2 対応 非対応
Air Jam 対応(別売のBluetoothアダプターが必要) 非対応
AVナビゲーター なし
無線LAN オプション オプション 非対応
実用最大出力 180ワット×7 160ワット×5
HDMI入力 5 4 4
フェイズコントロールPLUS なし
外形寸法 435(幅)×168(高さ)×362.5(奥行き)ミリ
重量 10キログラム 9.9キログラム 9.2キログラム
希望小売価格 10万8000円 8万4000円 4万9800円
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