ITmedia NEWS >

パナソニック、7V型液晶を搭載した「ストラーダ」新製品

» 2011年06月22日 12時20分 公開
[ITmedia]

 パナソニック オートモーティブシステムズは、HDDカーナビゲーション「ストラーダ」の新製品として、「Hシリーズ」を8月12日に発売する。200ミリワイドコンソール用「CN-H500WD」と180ミリコンソール用「CN-H500D」の2モデルをラインアップ。価格はオープンプライスで、店頭では2モデルともに23万円前後となる見込みだ。

「CN-H500WD」(左)「CN-H500D」(右)。両モデルの主な違いは本体サイズ。搭載する液晶サイズやソフトウェアなどの差はない

 いずれも7V型液晶(800×480ピクセル)を搭載した2DINタイプのHDDカーナビゲーション。CN-H500WDは、操作キーをサイドに配置し横幅を確保したモデルとなっており、200ミリ幅のワイドコンソールを採用している車種でもスペーサー等を使用せずに搭載できる。

 液晶は、フリックやドラッグといった直感操作が可能な静電タッチパネルを採用。スマートフォンやタブレットPCのような感覚で操作ができるほか、従来の感圧方式に比べて透過性も向上しているので、地図や動画の視認性も向上したという。また、フリック/ドラック操作でメニューの切り替えや地図スクロールができるなど、同タッチパネルの操作方法に最適化したユーザーインタフェース「モーションコントロール」を採用している。

 ナビゲーション機能は、5ルート同時探索により省燃費および節約なルート探索ができるオプションを搭載。渋滞などによるストップ&ゴー低減や有料道路の料金を考慮したルートを選択できる。加えて、燃費計算やドライブ診断が可能な「ecoドライブアシスト」機能を装備。給油量の入力により、燃費を自動計算したり、過去のアクセルやブレーキの使用頻度などを学習し、よりエコなドライブをサポートするという。

 ほかにもドライバーの走行履歴をもとにルートを検出する「インテリジェントルート探索」の学習機能向上、同社ドライブサポートサイト「クラブストラーダ」などがリニューアルした「ナビ Cafe」、「おでかけ旅ガイド」に対応するなど、各種機能がアップグレードされている。また、Bluetoothユニットをナビ本体に内蔵したことにより、対応する携帯電話のハンズフリー通話や音楽データのワイヤレス再生、ナビゲーションから携帯電話を経由してネットワークカメラで撮影した自宅内の静止画像を確認することも可能だ。

 AV機能は、地上デジタルチューナー(ワンセグも対応)およびFM/AMラジオチューナーを搭載するほか、DVDプレーヤー、iPod接続用端子を装備。また、ビエラやディーガで録画したSD動画をSDメモリーカードに持ち出して再生できる「番組持ち出し」機能にも対応した。地上デジタル放送の受信は、4基のチューナーとアンテナによるキャリアダイバーシティ方式を採用しているので、2チューナー2アンテナモデルと比べ受信可能領域/感度が向上している。

 HDDへの録音機能は、CDの情報量を圧縮せずに記録する「CD音質」録音モードをサポート。本機が備える60GバイトのHDDへ約800曲(128kbpsモードでは約7500曲)保存することができる。加えて、圧縮されたiPodやHDD内のオーディオファイルの再生に適した「快適メモリーミュージック」モードや車室内環境に合わせて細かい設定が可能な13バンドグラフィックイコライザー、32/64ビット浮動小数点演算DSPなど、多くのサウンド技術も用意した。さらに、2010年モデルから採用しているルートやガイド、マップを自分好みに調整できる「ストラーダチューン」機能に「オーディオチューン」機能が追加され、音響効果の確認や操作の一括調整が可能となった。

 製品パッケージには、ナビゲーションユニット本体のほか、GPSアンテナ(コード6メートル)、モニターユニット、電源コード、車速信号中継コード(1.5メートル)、電源/音声コード(45センチ)、車両/AVインタフェースコード、RGBケーブル(55センチ)、ステアリングスイッチ延長コード(1、2、アース 各60センチ)、iPod中継ケーブル(2メートル)、地上デジタルアンテナ、地上デジタルアンテナコード(4メートル)、取付ゲージ、mini B-CASカード、取付部品一式、クリーナー(地上デジタルアンテナ用)などを同梱(どうこん)する。

 別売りオプションとして、DSRC車載接続コード、AV一体型ナビ操作リモコンなども発売予定だ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.