本体の背面には投影スイッチがある。ここをスライドさせるとONになり、上部の投影レンズから光が照射される。投影レンズの周りはピント調整ダイヤルになっており、ここを回すことで天井に映し出された星空の映像のピントを合わせる。ちなみに最適投影距離は約1.5〜2.3メートルだ。
本体をテーブルに置き、部屋を暗くすると天井に星空が投影される。電源は単四形アルカリ電池4本で、本体の底面が電池ケースとなっている。電池寿命は連続で約3時間だ。また、これとは別に時計用電池のLR44が1個必要となる。
カートリッジを交換するには本体横にある留め具を外してカートリッジ収納部を出し、見たい都市のカートリッジを選ぶ。ちなみにカートリッジは東京(7月上旬)、ロンドン(1月上旬)、シドニー(7月上旬)、カイロ(8月上旬)、ハワイ(10月上旬)、南極(3月上旬)の6枚で、購入時点では東京のカートリッジが入っていた。
交換する際はケースからカートリッジを出してカートリッジ差込口に水平に差し込む。カートリッジが内部に収納されているので紛失予防にもなって安心だ。差し込むときはカートリッジの都市名(地域名)が書かれている面を上向きにセットする。反対に差し込もうとすると入らないので間違って反転表示されてしまう心配もない。
カートリッジには突起部が付いているので指でつまみやすい。また、カートリッジ収納部は柔らかいクッション素材になっていて、フィルムが傷つきにくいように配慮されている。
カートリッジ収納部は時計用電池のケースも兼ねており、時計用電池を交換する場合はここからフタを外してLR44をセットする。なお、投影用電池も時計用電池も、交換する際にはマイクロドライバーが必要となる。
実際に投影してみたが、天井に投影された満天の星は実にすばらしい。このホームプラネタリウムの場合、星座線の入っているカートリッジはなく、星だけしか表示されない。星座に詳しい人でないとどれがどの星座かは分からないが、非日常的な雰囲気を味わいたいという目的なら十分に使えるだろう。
なお、ホームスタートラベルで見える星空を簡単に説明した紙も添付されており、これには星座線が描かれている。例えばシドニーでは「南十字星」や「みなみの三角座」、ハワイでは「ペガサス座」や「アンドロメダ座」、東京では「北斗七星」や「はくちょう座」、南極では「ケンタウルス座」や「りゅうこつ座」などが見える。
使い方も分かりやすく価格も手ごろなので、ホームプラネタリウムを初めて買うような人にはおすすめだ。ただ、できれば星座線の入ったカートリッジや、付属する6枚以外のエリアのカートリッジセットをオプションで用意してほしい。そうすれば拡張する楽しみが味わえるので、幅広い人にオススメできると思う。
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