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2011年上半期の家電販売動向はテレビやレコーダーの需要増加でプラス推移、GFK調査

» 2011年08月15日 20時49分 公開
[ITmedia]

 ジーエフケー マーケティングサービス ジャパンは8月12日、2011年上半期の家電およびIT市場の販売動向を発表した。

 同調査によると、まず国内家電市場全体については東日本大震災の発生直後に家電量販店の売上高が前年比約2割減にまで落ち込んだものの、約1カ月で回復基調に転じた。5月以降は、電力不足を背景とした節電関連家電の販売数増加、アナログ停波に向けたテレビやレコーダーの需要増加が追い風となり、売上高前年比はプラスで推移したという。

 薄型テレビの上半期販売数は、数量前年比23%増の1167万台を記録。エコポイント制度終了直前の3月は震災の影響で同13%減と伸び悩んだが、4月以降は3月の反動とアナログ放送停波を目前に控えたことで需要が回復し、6月は同133%増の291万台となった。サイズについては2台目、3台目の買い換え需要の増加により中小型モデルへの移行が進展。薄型テレビ全体における32インチの数量構成比は前年同期の32%から39%へ、26インチ以下は36%から38%へ増加した。

 レコーダーに関しては数量前年比26%増の500万台と、アナログ放送停波が追い風となり好調に推移。中でもBDレコーダーは数量前年比71%増の303万台を記録しており、レコーダー全体における数量構成比も前年同期から15%増の87%に達した。BDレコーダーのHDD容量は、ラインアップの拡充に加えて値ごろ感が増した500Gバイト内蔵タイプが数量構成比で53%を占めたという。

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