シャープは8月22日、スカパー!HDチューナーを内蔵した“AQUOSブルーレイ”の新製品3機種を発表した。いずれもWデジタルチューナーにスカパー!HD録画を合わせ、最大で3番組の同時録画が可能だ。価格はいずれもオープンプライスで、9月23日に発売予定。店頭では、内蔵HDDが2Tバイトの「BD-W2000」が14万円前後、1Tバイトの「BD-W1000」は11万円前後、500Gバイトの「BD-W500」は9万円前後になる見込みだ。
これまでスカパー!HDを録画するには、DLNA/DTCP-IPをベースにしたネットワーク録画機能「スカパー!HD録画」に対応するレコーダーが必要だったが、チューナーを一体化したことで接続や初期設定の手間を省き、また省スペース化も可能になった。予約録画は、「見たい番組を番組表から手軽に録画予約するだけ」(同社)。予約したスカパー!HDの番組もAQUOSブルーレイの「予約リスト」で確認できるほか、あらかじめ設定したキーワードに合致する番組を自動的に録画する「キーワード自動録画」も利用できる。
地上/BS/CS110度のデジタルチューナーは各2基搭載しており、スカパー!HDを合わせて最大で3番組の同時録画が可能だ。MPEG-4 AVCトランスコーダーは新たに最大12倍録画をサポート。ノイズ低減処理を加え、長時間録画時の画質を改善しているという。
DLNAガイドライン準拠の「ホームネットワーク」機能関連の機能も強化した。まず、レコーダー自体が無線LANのアクセスポイントになる「Wi-Fiコネクト」を初搭載。これまでは別途無線ルータなどを設置する必要があったが、今回からレコーダーに録画した番組をホームネットワーク対応の「AQUOS」や「AQUOS PHONE」に対し、直接ワイヤレス送信できるようになった。
さらに放送中の番組をほぼリアルタイムでワイヤレス送信する「放送番組転送」もサポート。スカパー!HDを含め100以上のハイビジョンチャンネルをほかの部屋にあるAQUOS(DLNAのプレーヤー機能搭載機)などで楽しめる。なお、同じく9月23日発売の“ネットワークアダプター”「VR-NP1」もプレーヤーとして利用できる。
CATV STB(セットトップボックス)とLAN接続してハイビジョン録画する「ケーブルテレビLAN録画」にも対応。CATV録画中は、内蔵チューナーと合わせて最大2番組同時録画が可能になる。STB側の対応機器については、別途サポートページで案内するという。なお、こちらは現行のAQUOSブルーレイ(BD-HD73/HD75/80)もファームウェアアップデートにより対応する予定になっている。
編集機能では、ダビング10を活用した「HDD内ダビング」が可能になった。これにより、オリジナルの録画データを残しつつ、お気に入りのシーンを集めた編集版を作るといった使い方ができる。またHDDからBDにダビングする際、再生時間の約半分でレート変換ダビングが行える「高速録画画質変換ダビング」も新しい。
DTCP-IPダビングもサポート。AQUOSでUSB外付けHDDに録画した番組をLAN経由でBDレコーダーにダビングできる。また、レコーダーにUSB外付けHDDを接続し、内蔵HDDに録画した番組をダビングすることも可能になる予定。こちらも放送波アップデートにより後日対応するという。
このほか、BD読み込みにかかる時間を約半分にする「高速BDドライブメカ」、Blu-ray 3D再生対応、BDXLのサポート、HDMIリンク機能の「AQUOSファミリンクII」、HDMI接続時にAQUOSに最適化した設定で映像を出力する「AQUOS純モード」といった機能も搭載している。主な仕様は下表の通り。
型番 | BD-W2000 | BD-W1000 | BD-W500 |
---|---|---|---|
内蔵HDD容量 | 2Tバイト | 1Tバイト | 500Gバイト |
チューナー構成 | 地上デジタル/BSデジタル/CS110度デジタル×2、スカパー!HD×1 | ||
本体サイズ | 430(幅)×236(奥行き)×58(高さ)ミリ | ||
重量 | 約3.5キログラム | 約3.3キログラム | |
付属品 | リモコン、HDMIケーブル(2メートル、金メッキ)、電源コード、B-CASカードなど | ||
実売想定価格(オープン価格) | 14万円前後 | 11万円前後 | 9万円前後 |
発売時期 | 9月23日 | ||
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