ITmedia NEWS >

ソニー、3D映像にぴったりのワイヤレスヘッドフォン「MDR-DS7500」発売HDMIで入力

» 2011年08月31日 14時24分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 ソニーは8月30日、デジタルサラウンドヘッドフォンシステム「MDR-DS7500」を発表した。「5.1ch、あるいはそれ以上のスピーカーを設置したのと同等のバーチャル音場を再現する」(同社)というワイヤレスヘッドフォン。10月10日に発売する予定で、希望小売価格は4万9350円。

ワイヤレスヘッドフォンシステム「MDR-DS7500」

 「MDR-DS7100」の後継機。ヘッドフォン本体と別体のプロセッサーを2.4GHzの無線で接続するワイヤレスヘッドフォンで、通信距離は見通し30メートル。電波干渉があると自動的にチャンネルを移動する「リアルタイムチャンネルセレクション」も備えた。また増設用のワイヤレスヘッドフォン「MDR-RF750」(2万4675円)も同時に発売。1台のプロセッサーで複数のヘッドフォンを利用できる。

 MDR-DS7100との大きな違いは、立体的な音場を再現できること。「DS7100では水平配置の7.1ch音場を再現していたが、今回は新開発のバーチャルサラウンド技術“3D VPT”(Virtualphones Technology)により、高さ/奥行き方向を含めたサラウンド再生が可能になった。そのためにDS7100で使用したDSPを2セット使用している」(同社)。再生モードは「ゲーム」「ボイス」(ステレオ)に加えてソニー・ピクチャーズエンタテインメント監修で作成された「新シネマ」モードを搭載。映画制作者の考える音場をそのまま表現するという。

 プロセッサー部は、HDオーディオのデコードに加え、「ドルビープロロジックIIz」をサポート。通常の2ch/5.1chソースも高さ方向を含む7.1ch相当のバーチャルサラウンドで再生できる。また背面には3系統のHDMI入力を備え、ヘッドフォンを使用していないときはセレクターとして利用可能。ARC(オーディオリターンチャンネル)やHDMI CECを利用した「ブラビアリンク」もサポートしている。

プロセッサー部。3系統のHDMI端子入力と光デジタル音声入力、ステレオピンジャックを装備。HDMIセレクターとしても利用できる。サイズは252(幅)×36(高さ)×159(奥行き)ミリ

 ヘッドフォン本体は、革張りのハウジングを使用した高級感のあるデザイン。頭にかけるとバンド部が頭に押されて自動的に電源がオンになる仕組みを採用した。イヤーパッドは、表面に革素材を使用しながらも低反発の“ふかふか”とし、「3Dメガネをかけても頭が圧迫されることがない」という。

ヘッドフォン本体は、ハウジングとイヤーパッドに革を使用。イヤーパッドはふかふかの低反発タイプになっている

 ヘッドフォンの重量は約325グラム。50ミリ径のドーム型ドライバーユニットを搭載した密閉ダイナミック型で、再生周波数特性は5〜2万5000Hz。ハウジング部にはボリュームやサラウンドのエフェクトを操作できるボタン類を配置した。電源には内蔵バッテリーを使用する。3時間の充電で18時間の連続使用が可能になっている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.