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全文公開! 賢いテレビって、どんなもの?(後編)「ITmedia スマートテレビ研究所」第一回シンポジウム(2/6 ページ)

» 2011年09月08日 14時29分 公開
[ITmedia]

 (結果が)出ましたね。こちらはUstreamの方でお答えいただいたアンケートですね。使っているが過半数を超えていますね。55%の方が「使っている」と。そして「使っていない」が3割弱ですかね。そして「使ってないけれど、今後使ってみたい」という方が16%。「どうやって使うか分からない」が1%ということで、これ、ニコ生になるとどうでしょうか。おお、「使っている」が4割近い方で、「使っていない」と同じくらいですね。4割。そして「使っていないけれど今後使ってみたい」という方が13%。「どうやって使うか分からない」という方も8%いらっしゃるということで、先ほどと違って、ちょっとUstreamとニコ生では差が出たかな、という感じですかね。

テレビを見ているときに、スマートフォンやタブレットを使っていますか? 集計結果【57分20秒前後〜】

本田 テレビ番組といっても色々あるじゃないですか。ドラマだとか映画ですと、ずっと没入して見ているということだと思うんですけど、これはね、情報番組とかだと、何かしゃべっていることに関して、ふっと気になって検索してみたりとか、もしくは音楽番組なんかだと知らないアーティストが出てきたときにちょっと調べて「どういう人かな」って見たりとか、僕なんかよくするんですけど。そういうことしません?

いとう それは、しますね。今、なんでも情報がありますから、知らないことは調べられますけど、もしかして、それをテレビで見ているときに、テレビで情報が見られれば、いいですよね。

本田 自分からアクションを起こしにくいので、サジェスチョンをくれるといいのかもしれないですね。このアーティストはこういう人ですよ、というインフォメーションをくれたりとか。

乙武 僕もこの前、野球の試合を見ていたら、巨人のピッチャーは先発が小野投手という選手だったんですけど、僕、全然知らなくて。どんな投手なんだろうと思って、ちゃんと後でパソコンで調べたんですけど、そのときに確かにテレビの画面を見ながら、「この小野っていうピッチャー誰なの? どういう選手なの?」なんていうことを投げかけて、他のユーザーが「こういう選手だよ」とか「この高校出身だよ」とか、色々教えてくれたら一緒に楽しめたりしますもんね。

本田 実は昔からデータ放送というのがあって、似たようなことをやっていたんですけどね。やっぱり、なかなかこう、ユーザーインタフェースとかスピード、あと情報のリッチさ、情報の内容だと思うんですけども、なかなか使ってもらえなかったということだと思うんですけどね。

乙武 今までもそういったことは試みていたんだけれども、今回はこのスマートテレビというシステムを使って、どこまで今回は定着するか、というのは今後の動向が気になるところではありますが。

麻倉 放送局がどう対応するかで(知ってくると思うんです?)。例えば、マルチアングル放送というのがあるんですよ。ただ、ピッチャーから見ました、キャッチャーから見ましたという映像を同時にやって、ただ、それをどうやって見るかというときに、やっぱり(スマートフォンやタブレットが)手元にあって、さっきの手裏剣じゃないけど、あ、僕はピッチャー見たいな、とか、いや、これ反対側から見たいな、というのが、そういうのをもしサービスしてくれれば、必然的に絶対2つのスクリーンが必要ですよね。この中で4分割してちゃヘンですもんね。

本田 いま、「データ放送とどう違うの」という反応があったんですけど、やっぱりデータ放送ってあくまで放送なので、あらかじめ作っていたものが届いているだけなので、そこにはインタラクティビティー、例えばそこに何かハプニングがあったときに何かアクションがあるとか、誰かが何かをしたことで何かの内容が変わるとかという、相互のインタラクティビティーがないですよね。そこらへんを、どううまく生かして、コンテンツの中に溶けこませていくのか、ということだと思うんですけど。

麻倉 データ放送って、蓄積したものに対してっていう静的な情報ですよね。よく、なんかこうコングレスみたいなのがあってね、双方向でやりましょうといっても、賛成ですよっていうのをやるぐらいのもので、本当にあまり意味がないなって思いましたね。

いとう そうですね。

乙武 じゃあ、そのあたりで、3つ目の議題に移っていきたいと思います。「スマートテレビは人々にどんな変化をもたらすのか」。今、スマートテレビの持つ可能性とか利便性についてみなさんにお話いただいたんですけども、実際にこれが普及し、定着してきたときには、僕らのライフスタイルがどんな風に変化していくのかというのが、すごく、今、お話を聞いていても興味深いなと思ったんです。

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