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全文公開! 賢いテレビって、どんなもの?(後編)「ITmedia スマートテレビ研究所」第一回シンポジウム(6/6 ページ)

» 2011年09月08日 14時29分 公開
[ITmedia]
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本田 そうですね。「スマートテレビってなんだろう、ネットにつながるテレビってどういうものだろう」と、色々考えてらっしゃる方、いらっしゃると思うんですけど、やはり中心になるのはコンテンツですよね。テレビ番組だったり映画だったり音楽のコンサートの映像であったりと。じゃ、それをもっと楽しむためにはどうすればいいのかなというと、すごく個人的な意見なんですけど、一番楽しいことって、人と話をすることだと思うんですね。気の合う人達と同じ場にいて、同じ時間を共有して、やりとりする。では、同じテレビ番組、同じ映画が好きな人たちと、どうコミュニケーションしていくのか、そこの広がりっていうのをスマートテレビというものを通じて作っていけると、映像ってもっともっと楽しめるんじゃないかなという気が僕はしています。

中心になるのはコンテンツ、コミュニケーションでもっと楽しめる【1時間23分10秒前後〜】

 ただ、まあ、いろんな意見がありますし、テレビに対するスタンスって色々だと思うんですよ。同じテレビ番組を見ていても、なんとなく見ている人とか、じっと食い入るように見ている人もいれば、他のことをしながらチラッチラッと見ている人もいたりして、いろんなスタンスの人達がよりテレビをさらにプラスαで楽しめるような色々なアイデアをこれからも集めていただいて、やっていきたいですが、さきほど、Facebookページ作ってくださいよって話をしてたらば、できたそうなので、後でURLを紹介していただければと思います。

乙武 はい、番組中にFacebookページがオープンしたということで、アドレスはTwitterやUstream、ニコニコ生放送の運営コメントの方でお知らせすることになりましたので、どうぞぜひ参加していただければと思います(→スマートテレビ研究所 分室)。

本田 あと、このあと僕、実は、たまたまですけれど、シャープさんに取材に行くことになっていまして。ちょうどスマートテレビというかネットワーク機能を取材しようと思っているので、今回、色々意見をいただいたことをまとめて、取材記事をいただきたいと思います。

乙武 なるほど。それ、インタビュー記事、また僕らも読んで、勉強していけたらいいなと思います。

本田 シャープさんが、スマートテレビってどういうものを考えているのか、シャープの考えるスマートって何だろうと、結構みなさん興味があると思うんですね。

乙武 その記事ができた際には、またITmediaさんの方で告知をしていただきたいなと思いますので、そちらの方もぜひチェックしていただけたらと思います。

 会場に、今日、何名か来て聞いてくださっている方がいらっしゃるんですけど、会場の方からお1人、時間的にお1人になっちゃうんですけども、質問を募りたいと思うんですけどいかがでしょうか。……じゃあ、そちらの女性の方。

質問者 初めまして、モリヒメと申します。お話をうかがっていて思ったんですけど、コンテンツが変わっていくということなんですけど、私は個人でコンテンツを配信することが可能になると思うんです。で、FacebookとかTwitterとかで自力で配信したり、どんどん個人が番組を出していくようになって、個人の力が強くなっていくと思うんです。で、個人で力が付いてしまったら、みなさん、ここに出演なさっている方のような芸能人の方、ジャーナリストの方というのは、どうなるのかなと。そういう職業の方はどうするのかな、というのが私の質問です。芸能人の方って、ある意味夢を与えているじゃないですか。個人が夢を与えるようになったら、それはどうなるんだろうと。「誰が夢を与えるようになるのか」「どういう風になるのか」、というのが個人的に興味あるんですけど、雑感としてお答えいただければと思います。よろしくお願いいたします。

乙武 はい、ありがとうございます。どなたかいかがでしょうか。

本田 スマートテレビというよりは、ソーシャルメディアが発展していって、自分発信というのがどんどんされるようになってくると、また変わってくるんじゃないかということですよね。これは答えられる方はたぶん1人しかいない(笑)

いとう えー、難しいですね。でも、夢を与える人がすごく増えれば、夢がいっぱいになって、ある意味、いいんじゃないかなと思いますけど、でも、ま、どうですかね。一般の方も、自分から発信することで、それを見たい人は見るでしょうし、テレビを見たいと思い続ける人はテレビを見ると思うし、そこはもう、そのときの状況とか時代の流れもあるでしょうから、そのときに私がテレビに出られなくなるようであるならば、私は別の道を探したいなと思います(笑)。あまり、危機感はないですね。企業側もテレビをスポンサードして、CMなり宣伝なりしていかなきゃいけないので、一般の方が自分たちで何かをするとなると、なかなか企業というものは難しいし、そこを大きな母体としてできないと思うので、今のところはまだ安心かな、と思っているんですけど。でも、時代の流れもありますから、そのときはそのときで、きっとテレビに出ている側もなんらかの手を打つし、考えるんじゃないかなと思います。ご心配いただきまして、ありがとうございます(笑)。

乙武 よろしいでしょうか。はい、いとうさんもありがとうございます。

 というわけで、ITmedia スマートテレビ研究所 第一回シンポジウムということでお送りしてきましたが、なんと大好評につき、第2回目も現在検討中ということで、実現したらいいなと思っておりますが、またその第2回では、より具体的な機能や技術についても、みなさんで議論を深めていけたらと思っておりますので。

 お、なんと、Ustream、8600名。すごいですね〜。本当にありがとうございます。このスマートテレビ研究所の方ではTwitterのアカウントもあります。Twitterのほうでもこのスマートテレビに関する情報提供ですとか、また今日のシンポジウムの中でご紹介させていただいたアンケートの結果なども紹介しておりますし、また、アンケートも随時実施するとのことですので、ぜひともフォローをお願いできればと思っております。アカウントは「@smtvLABO_1topi」ということで、こちらをフォローしていただければと思います。それでは、90分お付き合いいただき、ありがとうございました。ゲストのみなさんもありがとうございました。

 それでは、第二回のシンポジウムでお会いしましょう。ありがとうございました。さようなら!

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