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“芸術点”の高い3Dテレビ、Wooo「GP08シリーズ」で再確認したプラズマの底力山本浩司の「アレを観るならぜひコレで!」(2/2 ページ)

» 2011年09月16日 13時28分 公開
[山本浩司,ITmedia]
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 視聴者の動きを感知して自動で消画する「人感節電センサー」も本機初採用の省エネ機能。興味深いのは再生連携機能で、録画番組再生中にテレビの前を離れるとそのポイントを記憶、戻ってきたら自動的に離席ポイントから自動再生するというスマートな親切設計が施されている。そのほか、スマートフォンやタブレット端末でリモコン操作ができる「Wooo Remote Lite」やiPad上で録画予約ができる専用アプリ(有償)を用意するなど、使い勝手の向上に対する工夫にも余念がない。

「人感節電センサー」は本体前面にある(左)。「Wooo Remote Lite」(右)。iPad版は大きなボタンでお年寄りにもやさしい

クロストークの目立たない安定した3D画質

 50V型の「P50-GP08」で、まずBlu-ray 3Dの「トロン:レガシー」や「塔の上のラプンツェル」を観たが、前者のサイバーワールドから現実世界へワープしようというクライマックス・シーンや、後者の無数のランタンが空中に浮遊する場面などの立体映像の見事さに感激した。二重像として認知できるクロストークは目立たず、ディティール描写とコントラスト表現に優れた安定した3D画質を楽しむことができた。

アクティブシャッター方式の専用3Dメガネ

 しかも後景と前景の対比が自然で、立体感、奥行感の表現力は現行3Dテレビでもトップクラスではないかと思った。なるほど「3Dテレビはプラズマで」と判断した同社企画開発陣の決断は間違っていなかったと確信できる出来のよさだ。

 2D映像は、マーティン・スコセッシ監督が主宰するザ・フィルム・ファウンデーションがレストア(修復)を手がけ、目の覚めるような鮮やかな画質で甦らせたルキーノ・ヴィスコンティ監督の1063年作「山猫」のBlu-ray Discを本機の「シアタープロ」モードで観たが、これまたあぜんとする素晴らしさ。

 夜闇のシーンでの暗部階調の精妙な描写やクライマックスの舞踏会場面の本物の調度品やドレスの芳しい色彩描写など、Blu-ray Discにはここまでの情報量があったかと思わせるケタ違いの表現力。サブフィールド数の増加、「ピクセルマネージャーEX」の効果、ともにこの高画質に大きく貢献していることは間違いないが、まずは安定したスキントーンや間然することのない階調表現を実現した同社開発陣の手腕の見事さ、絵づくりの巧みさを称えたい。

 液晶テレビの陰に隠れて、昨今いまひとつ存在感を発揮できていないプラズマだが、ここまでの“芸術点”を獲得できる液晶テレビがあるだろうか、とふと思う。

型番 P50-GP08 P46-GP08 P-42-GP08
画面解像度 フルHD
チューナー構成 地デジ×3、BS/CS110度×3
内蔵HDD/iVポケット 500Gバイト/○
HDMI入力 4(ARC対応)
そのほか入出力端子 D4入力、ビデオ入力×3(S端子×1)、光デジタル音声出力、LAN、SDカードスロットなど
実売想定価格 32万円前後 27万円前後 22万円前後
発売日 8月27日
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