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» 2011年09月21日 10時00分 UPDATE

一家に1台:備えあれば憂いなし! 緊急地震速報機バイヤーズガイド (1/2)

東日本大震災をきっかけに注目が集まった商品の1つが、ラジオの緊急地震速報を受信すると音や光で知らせてくれる緊急地震速報機だ。今回はこの緊急地震速報機について、購入前のチェックポイントおよび各社製品の特長を紹介しよう。

[橘十徳,ITmedia]

 緊急地震速報機とは、ラジオの「緊急地震速報」の報知音(チャイム音)を感知して自動的に起動し、音や光で知らせた上で速報内容を拡声する機器のこと。仕組みとしてはラジオ放送の受信なので、電気代以外に月額料金などを払う必要はない。

 使い方は、緊急地震速報を受信するラジオの放送局をあらかじめ設定しておき、待機状態にしておくだけで簡単だ。PCや携帯電話でも緊急地震速報が受信できる体制は整ってきたが、この手の製品は常に待機状態のまま稼働し続けることに意味があるので、単体の専用機器のほうが使いやすいだろう。

緊急地震速報のおさらい

 緊急地震速報とは、気象庁が“P波”と呼ばれる地震直後の小さな揺れをとらえて、S波と呼ばれる大きな揺れが訪れる前に震源や地震の規模(マグニチュード)を予測し、これを基に各地の地震発生時刻や震度を予測して知らせるシステムのことだ。

 一般向けの速報はNHK FMのほか、民放ラジオでも放送エリアが対象地域である場合は放送される。速報の内容は、最大震度5弱以上の強い揺れが予測されたときに、震度4以上と予測される地域が発表される。P波が起きてからS波が起きるまでの間に、身を守ったり火の始末をしたり危険な場所から逃げたりすることで被害を減らせるわけだ。

ts_saigai01.jpg 緊急地震速報のイメージ図(出典:気象庁発行のリーフレット「緊急地震速報〜まわりの人に声をかけながら あわてず、まず身の安全を!!〜」)

 また、緊急地震速報とは別に、テレビやラジオの放送局が災害発生を迅速に伝える「緊急警報放送」もある。これは災害時にテレビやラジオから「ピロピロ」という警報音を発して災害情報を伝えるシステムで、放送内容は大規模地震の警戒情報および地方公共団体の長が発する災害に関する警報を放送する「第1種」と、津波警報を放送する「第2種」がある。これらの放送が受信可能な対応ラジオが発売されているほか、緊急地震速報機と緊急警報放送の両方に対応した受信機もある。

 緊急地震速報機および緊急警報放送の受信機は通電状態で待機させながら使うものだけに、電源には気を付けたい。基本的にはAC電源で使うものだが、停電になったときにも受信できるように充電池が内蔵されているものもある。

 警報の音量については現在発売されているものは最大出力85dbのものが多く、これは電車やバスの中で極めてうるさく感じる騒音と同じくらいのレベルだ。就寝時でも速報に気付けるように大音量で出力できるようになっているわけだが、中には音だけでなくLEDランプが搭載されていて、音ともにランプの点滅でも知らせるタイプもある。ランプ搭載タイプなら夜中に起きた場合でも機器の位置がすぐに分かる。

 ラジオということで電波状態が悪いと速報を受信できない可能性もあるため、アンテナには気を配りたい。アンテナがコード式のものや、ロッドアンテナを装備したタイプ、そして外部アンテナ入力端子を備えたタイプもあるので、自分の環境に合ったものを選ぼう。

 音声出力については、内蔵スピーカーだけでなく外部音声用スピーカーに接続できるものもあり、これなら会社など大きな施設でも大音量で知らせることができる。

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