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ハイスペックノートPC+外付けウーファーという新発想――「N55SF」を奏でてみたBang & Olufsenコラボ再び(3/5 ページ)

» 2011年10月18日 11時15分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

クアッドコアCore i7とNVIDIA GPUで基本スペックにも注力

 CPUはCore i7-2630QMを採用。Sandy Bridgeの開発コード名で知られる第2世代Core i7のクアッドコアモデルだ。Hyper-Threadingによって8スレッドの同時処理が可能で、動画の編集やエンコードなどの用途で高いパフォーマンスを発揮する。基本動作クロックは2.0GHzだが、Turbo Boost 2.0に対応し、高負荷時は最大2.9GHzで動作する。

 グラフィックス機能は、Core i7-2630QM内蔵のIntel HD Grapchics 3000と、外部GPUであるNVIDIA GeForce GT 555M(グラフィックスメモリ2Gバイト)のハイブリッド構成だ。NVIDIAのモバイル向けミドルレンジGPUでも高性能なモデルで、2Gバイトものグラフィックスメモリを実装している点に注目したい。

CPU-Zの情報表示画面(画面=左)。CPUはCore i7-2630QM(2.0GHz)を採用する。EIST(Enhanced Intel Speedstep Technology)とTurbo Boost 2.0により、アイドル時〜低負荷時は最低800MHz、高負荷時は最大2.9GHzで動作する。3次キャッシュ容量は6Mバイト、TDP(熱設計電力)は45ワットだ。GPU-Zの情報表示画面(画面=右)。GeForce GT 555Mは、NVIDIAのモバイル向けミドルレンジGPUの最上位に位置する

どのアプリケーションでどちらのグラフィックスを利用するかは「NVIDIAコントロールパネル」で確認できる

 2つのグラフィックス機能は、NVIDIAのOptimus Technologyで自動的に切り替える仕組みだ。NVIDIAのドライバがアプリケーションを自動的に判別し、3Dゲームなど3D描画性能が必要な場合はGeForce GT 555Mを、それ以外ではIntel HD Graphics 3000を使う。

 どのアプリケーションでどちらのグラフィックス機能を使うかは「NVIDIAコントロールパネル」の「3D設定の管理」から確認できる。ユーザーが設定をカスタマイズし、特定のアプリケーションに任意のGPUを割り当てることも可能だ。

 チップセットはIntel HM55 Expressを採用する。

メモリは大容量8Gバイト、BDドライブや2基のUSB 3.0ポートも装備

底面のネジ止めされたカバーを開くと、2基のSO-DIMMスロットやHDDベイにアクセスできる

 メモリはPC3-10600 SO-DIMMに対応し、標準で8Gバイトの大容量を搭載している。底面にSO-DIMMスロットが2基あり、標準で4Gバイトモジュールが2枚装着済みだ。データストレージには2.5インチのHDD(5400rpm)を採用し、容量は約750Gバイトを確保する。メモリスロットとHDDベイには底面の手前側(パームレスト側)のカバーを外すだけでアクセスできる。

 右側面にはトレイ式のBlu-ray Discドライブ(BD-REドライブ)を内蔵している。書き込み速度はBD-Rが1層で最大6倍速(2層で最大4倍速)、BD-REが最大2倍速だ。デバイスマネージャで光学ドライブの型番を確認すると「MATSHITA BD-MLT UJ240AFW」とあった。

 通信機能は1000BASE-Tの有線LAN、IEEE802.11b/g/nの無線LAN、Bluetooth 3.0+HSを標準搭載している。USB 3.0とUSB 2.0を2基ずつ装備するほか、メモリカードスロット(SDXCメモリーカート/MMC/メモリースティックPROなどに対応)、HDMI出力、光デジタル音声対応のヘッドフォン出力など、本体の端子類も十分な内容だ。液晶フレーム上部には100万画素の高画質Webカメラも内蔵する。

電源オフやスリープ時でも、USB給電対応のスマートフォンや携帯オーディオプレーヤーなどを充電できる「ASUS USB Charger+」機能にも対応している

 OSは64ビット版のWindows 7 Home Premium(SP1)をプリインストール。付属ソフトはASUS独自のユーティリティ群を中心としたシンプルな構成だ。省電力ソフトの「ASUS Power4Gear Hybrid」、電源オフやスリープ時にUSBポートから各種USBデバイスへ充電が行える「ASUS USB Charger+」、光学メディアライティングソフトの「CyberLink Power2Go」などを備える。

 ちなみに、N55SFのラインアップには1366×768ドット表示の15.6型ワイド液晶を備えた下位モデル(N55SF-SX2630)も用意されており、こちらは表面が光沢仕上げとなっている。また、外部GPUのグラフィックスメモリが1Gバイトと少ないほか、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブになり、公称バッテリー駆動時間は約4.5時間と少し増えている。

前面にメモリカードスロットを配置(写真=左)。背面はバッテリーで占有されている(写真=右)

左側面には、2基のUSB 3.0、HDMI出力、有線LAN、アナログRGB出力、排気口、ACアダプタ接続用のDC入力、盗難防止ロック用コネクタが並ぶ(写真=左)。右側面にはヘッドフォン(光デジタル音声対応)出力、マイク入力、2基のUSB 2.0、Blu-ray Discドライブ、サブウーファー専用端子を備える(写真=右)

N55SF-S2630Bのデバイスマネージャ画面

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