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未発表の製品もチラホラ、秋葉原で「オトテン」開幕オーディオ&ホームシアター展 TOKYO

» 2011年10月21日 21時45分 公開
[ITmedia]
「富士ソフトアキバプラザ」の入り口。恒例のジャンク市も開催中

 オーディオとホームシアターの専門展示会「オーディオ&ホームシアター展 TOKYO」(通称:オトテン)が東京・秋葉原で10月21日に開幕した。

 会場は、JR秋葉原駅近くの「秋葉原UDXビル」と、線路を挟んで反対側に位置する「富士ソフトアキバプラザ」の2カ所。昨年同様、UDXビルの「AKIBA SQURE」は各メーカーが小さなブースを設けて新製品を展示し、一方の富士ソフトアキバプラザには多くの試聴室を設けている。

 各社の試聴室では、来場者が椅子に座ってゆっくりとお目当ての製品を吟味できる。例えばソニーは、6階にオーディオルームとシアタールームを個別に用意。オーディオルームでは11月発売予定の「SS-NA5ES」などスピーカー製品を、一方のシアタールームではAVアンプの新製品「TA-DA5700ES」やプロジェクター「VPL-VW95」の視聴会を催した。また7階には話題のヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T1」とBAイヤフォン「XBAシリーズ」を体験できる専用ルームも用意している。

11月発売の「SS-NA5ES」(13万6500円)の試聴会も(左)。話題のBAイヤフォンやヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T1」は7会の専用ルームで体験できる(中、右)

 なお、「CEATEC JAPAN 2011」で発表された4Kプロジェクター「VPL-VW1000ES」については、オトテン連動イベントとして銀座ソニービルで視聴会を開催中。詳細は別記事を参照してほしい(→関連記事)。

 パナソニックの視聴室は、Blu-ray Discレコーダーのフラグシップモデル「DMR-BZT9000」がメイン。開発担当者が登壇して技術訴求やデモンストレーションを行っている。また試聴室の入り口には昨年に続いてBDレコーダーのカットモデルも展示され、来場者が熱心にのぞき込む姿も見られた。

パナソニック視聴室と「DMR-BZT9000」のカットモデル。カットモデルは下に鏡を置き、底面のユニフィエまで見られるようになっている

 パイオニアは、TADブランドの高級オーディオシステムとパイオニアブランドのAVシステムを試聴室の前後に配置。DTS Neo:X対応のAVアンプ新製品「SC-LX85/LX75」やTADの「Evolution one」など注目の新製品を訴求する。

パイオニアの視聴室。各種セミナーは立ち見状態

 高級真空管アンプ「T-50」やフロア型スピーカーシステム「DX-8」「MD-VI」を発表したばかりのCAVジャパンも試聴室は満員御礼。さらにDX-8など大型スピーカーを駆動するため、急きょ用意したという真空管アンプの試作機「T-100」(仮称)も見ることもできた。T-100は、T-50と同じ筐体(きょうたい)を使用したモノラルアンプで、出力段に「EL156」を使用した4段増幅回路構成となっている。ほかにもブックシェルフタイプの2Wayスピーカー「V-90」(参考出展)のデモンストレーションも行われるなど、見どころの多い試聴会となった。

CAVジャパンの試聴ルーム。演奏中と書かれたブックシェルフタイプが参考出展の「V-90」、右がモノラル真空管アンプの「T-100」(仮称)

秋葉原UDXビルで見つけた参考展示品など

 一方のUDXビル展示会場は、大きな音を出せないという制約もあってイヤフォン/ヘッドフォンや小型オーディオ機器が中心。さまざまな新製品や今後製品化される参考展示品を見ることができる。

 オンキヨーは、DLNAに対応した小型アクティブスピーカーを参考展示。無線LANも搭載しているため、PCの「Windows Media Plyer」などから直接楽曲を再生できるのが特長だ。プレーヤーやアンプのないシンプルなオーディオシステムができあがる。価格は未定ながら、発表は「間もなく」(同社)と話していた。

オンキヨーが参考展示したDLNA対応のアクティブスピーカー

 ティアックブースでは先日発表したPCオーディオ用のプリメインアンプ「A-H01」とiPodドッキングステーション「DS-H01」、同軸2Wayの「S-300NEO」を組み合わせて展示。コンパクトなデスクトップオーディオを実現する。

ティアックブース。9月に発売されたD/Aコンバーター「UD-H01」 と同デザインの「A-H01」「DS-H01」を展示している

CAVジャパンも新ヘッドフォンブランド「SOUL by Ludacris」を訴求(左)。iPadにも対応したドックスピーカーシステムは参考展示(右)

 日立マクセルブースでは、NTTエレクトロニクスが開発した「HiFiREVERB」を搭載したワイヤレススピーカーとワイヤレスヘッドセットを展示していた。HiFiREVERBは、モノラルを含むすべての音声ソースを臨場感あふれるサラウンドに変えるというもの。別体のコントロールユニットに入力したソースから演奏者の音と会場の響きを分離し、演奏と響きを調整配分。目的の再生システムに合わせた音像を生成するという。今回は参考出展だったが、同社によると製品化を前提にしているという。

日立マクセルが参考展示した「HiFiREVERB」対応ワイヤレススピーカー(左)とコントロールユニット(中)。ワイヤレスヘッドセットもあった(右)

「オーディオ&ホームシアター展 TOKYO」の会期は10月23日(日)まで。一部イベントを除き、入場は無料となっている。

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