レビュー
» 2011年11月28日 19時25分 UPDATE

“ただし書き”の少ない3番組録画、ソニー「BDZ-AX2700T」を試す (1/3)

ソニー「BDZ-AX2700T」は、この秋に登場したソニーBDレコーダーの最上級モデル。先代「BDZ-AX2000」に対し、3番組の同時録画や外付けUSB HDDのサポートなど機能的に大きく進化したほか、画像処理エンジン「CREAS Pro」など、多岐にわたるアップデートが施されている。

[野村ケンジ,ITmedia]

 ソニー「BDZ-AX2700T」は、この秋に登場したソニーBDレコーダーの最上級モデルである。先代となる「BDZ-AX2000」に対し、3番組の同時録画や外付けUSB HDDのサポートなど機能的に大きく向上したほか、画像処理エンジン「CREAS Pro」の進化など、多岐にわたるアップデートが施されている。ここでは機能とクオリティーの両面から、BDZ-AX2700Tをチェックしていこう。

ts_sonybdz07.jpg ソニーのフラグシップモデル「BDZ-AX2700T」

やっぱり便利な3エンコーダー

ts_sonybdz010.jpg 4つめの番組を予約しようとしたところ。録画番組が3つ重なることは時々あるが、4つめになるとさすがに頻度は大きく下がるだろう

 機能面で最大のウリは、やはり“3チューナー3エンコーダー”の搭載だろう。3チューナー=3番組同時録画は各社ともに対応し始めているが、ソニー製品はエンコーダーも3基搭載されているため、3番組ともに長時間録画することが可能だ。それも“あとで変換”などの結果的な同時長時間録画ではなく、リアルタイムでの対応。自動チャプター作成も3番組で行ってくれるという、“ただし書き”の少ないシステムに仕上がっているのがウリだ。

 実際に“3番組同時長時間録画”をしてみると、後処理に絡んだ制限がないのはありがたい。例えば、“あとで変換”の機種は等速変換であるケースが多く、結構な時間を要するため、これがなかなかにうっとうしい。また、リアルタイムに長時間録画中の番組を“追っかけ再生”するとDR録画に切り替わるケース(後から変換になってしまう)もある。それを煩雑だと感じるユーザーには、このことだけでもかなりの魅力と映るはずだ。

 この録画機能に絡んで素晴らしいと思ったのが、3番組同時長時間録画中に、BD-RへのダビングやBlu-ray 3Dビデオ再生などが行えることだ。一般的に、録画している最中はBDへのダビングができない機種が多いし、なかには録画中はBDプレーヤーとしても活用できない機種もある。例えばBDビデオを見たいと思ったとき、たまたまタイミング悪く録画予約時間と重なり、再生ができない、録画ができないというような制限がかからず、全機能をフル活用できるのだ。

ts_sonybdz05.jpgts_sonybdz04.jpg ダビング中もBD再生などが可能

 また、録画した番組を「PSP」や「ウォークマン」「nav-u」などにダビングして持ち出せる「おでかけ転送」だが、こちらは録画予約時にワンタッチ転送設定を「入」にしておけば短時間で転送できるため、なかなかに使い勝手がよかった。しかも、意地悪く3番組同時録画をすべて「入」にしてみたが、とくに警告も出ず録画が行われ、改めて変換が行われた様子もなくすぐにウォークマンに転送された。

外付けHDDの使い分け

 そしてもう1つ、この秋の新モデルより、ソニー製レコーダーも時代の潮流に合わせて“外付けUSB HDD対応”となった。導入されたシステムは、同時接続が1台のみのシンプルなもの。外付けHDDに直接録画する場合は1番組のみで、3番組同時録画に加える場合は内蔵のHDDに2番組、外付けHDDに1番組という配分になる。

 また、シリーズ番組を外付けHDDに毎回録画することは可能だが、録画した番組をBD-R/REに保存する際は一度内蔵HDDを介さなければならない。ほかにも外付けHDDを後述の「x-おまかせ・まる録」や「スカパー!HD録画」の録画先に指定できないなど、こちらはいくつかの“ただし書き”はある。

 もちろん追加した外付けHDDを内蔵HDDと同じように使えるのがベストだろうが、実際問題として内蔵HDDの空き容量がわずかになってしまわない限り、まず困ることはない。登録できるHDDは最大10台で、1台あたり最大2TバイトのHDDが利用できるため、少なくとも容量は十分。保存用や緊急避難、あるはい家族それぞれが自分のストレージを持つといった使い方なら十分に使える。

 録画予約は、録画一覧から追加方式で行えるほか、番組表からも録画指定が行える。いまとなっては、ごくオーソドックスなタイプといえるだろう。番組表からは、録画ボタン1回押しで予約指定が行える「一発予約」もあるが、通常の録画メニューが上手く整理されているので、こちらに慣れた方がかえって扱いやすいようにも感じた。

ts_sonybdz08.jpgts_sonybdz09.jpg 電子番組表。右は放送局ごとの番組表

 また、録画した番組の次回放送を見たいと思ったとき、番組表から探さなくても、その番組(録画番組一覧から)から録画予約できる機能もうれしい。このように、録画機能に関する使い勝手はよく考えられている。

 一度慣れると手放せなくなるのが、ソニーならではの「x-おまかせ・まる録」だ。任意のキーワード(タレントの名前など)や番組のジャンルなどを登録することで、関連番組を自動録画してくれる。例えば「深夜アニメ」とジャンル指定しておくと、ほとんどの番組を絨毯爆撃のように録画しつつ、CSなどで頻繁にあるリピート放送は(同番組を1度録画すると)パスしてくれたりする。“深夜アニメ”のようにざっくりとしたジャンル指定の場合は時間的に重なることも多く、3チューナー化の恩恵も大きい。

       1|2|3 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.