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洗浄充電器が付いて1万円以下、ブラウンの「Series 3 350cc-4」橘十徳の「自腹ですが何か?」(2/2 ページ)

» 2011年12月05日 14時04分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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セットしてボタンを押すだけで洗浄と充電が同時にスタート

 ランニングコストについては、洗浄カートリッジが3個セットで1890円(Amazon.co.jp)。カートリッジ1つで約30回分の洗浄が可能だ。ただし洗浄液はアルコールを含んでおり、洗浄充電器にカートリッジをセットしたまま使わなくても約2カ月で気化するため、洗浄カートリッジをできるだけ長く保たせるには、使い終わったら1回1回カートリッジを取り出してフタをする必要がある。カートリッジの取り付け自体はそれほど面倒ではないが、毎回付けたり外したりするのはちょっと辛い。

洗浄充電器(左)と洗浄剤のカートリッジ(右)

 カートリッジを取り付けてさえいれば、あとはシェーバーをヘッドが下になるようにセットして、洗浄充電器のスタート/解除ボタンを押す。接続ノブを下げてシェーバーのソケットに接合させれば、洗浄と充電が同時にスタートする。

フタを外してカートリッジをセット(左)。スタート/解除ボタンを押せば充電・洗浄がスタート(右)

 洗浄は約2分間行われ、その後、シェーバーヘッドが自然乾燥するまでの約4時間点滅し、その後消灯する。充電時間は約1時間なので、乾燥が完了するよりも充電のほうが早く終了するわけだ。ブラウンのサポートセンターによると、充電が終了したら早めに本体を取り外したほうが乾燥時間は早くなるとのこと。

 シェーバーの取り出しはスタート/解除ボタンをもう一度押すだけで外れる。洗浄液には微量の潤滑油が含まれているため、改めてオイルを塗る必要はない。実際に洗浄してみたが、やはり自分の手で洗剤を付けて網刃を洗うよりもずっと簡単だ。これに慣れるともう以前のようにいちいち自分の手でメンテナンスする日々には戻れない気がする。

やみつきになるほど便利な充電洗浄機

 シェーバーのそり心地は、深ぞり性能を極限まで追究した上位機種には当然ながら及ばない。顎下のヒゲのそり残しが少々気になるので、完璧を狙うならば他社製も含めて高級機を検討したほうがいいだろう。ただし、この価格帯の製品としては十分満足だ。サスペンションヘッドの追従性が意外に顔の曲面によくフィットするので、ヘッドもスムーズに移動させることができる。

 というわけで安価に洗浄充電器付きのシェーバーを手に入れることができて個人的には満足している。不満な点は洗浄充電器が大きいことと、収納ケースが付かないこと、そしてヘッドをロックできないことの3点だが、価格を考えれば納得だ。

 洗浄充電器はやみつきになるほど楽で、サイズが大きいことを除けば廉価製品であることを感じさせない。洗浄液は柑橘系のさわやかな臭いで、毎日使えば常にシェーバーをきれいな状態で維持できる。ワタクシの場合、今のところ4日に1回のペースで洗浄し、使い終わったあとはいちいちカートリッジを出してフタをしている。

 われながらケチくさいとは思うが、そのうち面倒くさくなってカートリッジがずっと差しっぱなしになるのは目に見えている。洗浄カートリッジはそれほど安くはないし、毎日使用した場合、1カ月に1個のペースになるわけだからちょっと心配。しかしカートリッジのコストと引き替えにしてもいいと思うほど洗浄充電器は便利であり、それに納得できるのであれば350cc-4はかなりおすすめの一品だ。

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