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本田雅一の視点:スマートテレビが担う近未来の“イノベーション” (1/3)

過去半年にわたり、さまざまな試みを実施してきた「ITmediaスマートテレビ研究所」。その議論を振り返り、テレビライフを変化を総括してみたい。ゆっくりとではあるが、消費者の意識は着実に変化している。

ts_smart005.jpg facebookに設けられた「スマートテレビ研究所 分室」

 テレビや新聞で語られる「スマートテレビ」は、ネット動画が視聴できる“IPTVの発展形”か、アプリで機能を追加できる“スマートフォンのテレビ版”のどちらかだ。しかし過去半年にわたる「スマートテレビ研究所」での議論からは、テレビの”スマートさ”に対する消費者のニーズが実に多様であることが分かった。

 例えばFacebook上に開いた”分室”では、若い単身者から主婦層まで幅広いユーザーが集まり、それぞれの立場からユニークな提案をしてくれた。この中には、スマートテレビの将来を占うヒントがあるかもしれない。気になったコメントを紹介しよう(一部編集しています)。


子ども向けに自動で画面輝度を抑える機能、ネットのフィルタリング、文字サイズを自由に変更できる機能がほしい。3Dやネット動画など“観られる人中心の機能”だけではなく、“観られない人も一緒に楽しめる”、“守る”機能を簡単に使えるようにしてほしい


ドラマのシーンに「いいね」がつけられる機能がほしい。さらに、いいねとした箇所をアンカーとしてブログに貼って、そこをクリックすると録画していれば該当個所がスマートテレビから再生することができるといい


テレビと会話ができるといいな。飲んだくれて帰ってきたとき「ただいまー」っていうと「お帰り!TwitterでたくさんRTされてた番組、録画しておいたけど見る?」「じゃ、かいつまんで見せて」みたいな


 中には、すでに世に出ている製品に近いものもあるが、それは多くの人が自然と行き着く考えなのかもしれない。一方、シンポジウムでもとりあげたスマートフォンやタブレットとの連携に関する意見も見受けられた。

テレビ画面だけで考えるより、スマホやタブレットとの組み合わせでは? データ放送はある意味スマートテレビと言えないこともないが、ほとんど活用されていない状況。ワンセグケータイでは縦画面のデータ放送表示もあるが、みんな横画面でしか見ない。今やスマートフォンがあるのに、わざわざテレビを操作して情報を得ようとは思わないのでは? 番組とスマホがうまくデータ連係する仕組みができるといい


今の議論では、PC上でやっていたことをテレビの上にのっけていく程度でブロードバンドサービスの利用はPCやタブレットの方が優れているという形になってしまう。少なくとも、スマートテレビでなければ実現しえないコンテンツを用意する必要がある。例えば、個人を対象にするのではなく、複数人で見たときに初めて楽しめるようなコンテンツでなければダメ


 複数人で楽しめるコンテンツというのは示唆的だ。分室でアンケートを実施したところ、欲しい機能としては「ソーシャルメディア連携」の人気が高かった。しかしリビングルームのテレビと個室のテレビでは、求められる機能やコンテンツは異なるもの。リビングのテレビにSNS機能があったとして、家族の前で感想を書き込むなんてことは考えにくい。

 ひとつ確かなのは、手元で使うパーソナルな道具であるスマートフォンやタブレットと、場所を固定してみんなで楽しむテレビは、長らく「利用スタイルも、見るコンテンツの傾向も違う」といわれてきたが、必ずしもそうではないということだ。テレビを見る際のスタイルは、明らかに変化を始めている。

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提供:シャープ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2012年1月9日

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