機能面では、まずインターネットに接続してネットコンテンツの閲覧が可能。「Netflix」や「Hulu」「YouTube」などはアプリを介して接続できるなど、さまざまな仕組みを用意している。
こうした機能を支えるのが、LGがスマートテレビに投入している「L9」と呼ばれるチップセットだ。マルチコアのCPU/GPUに加え、3D処理に対応した各種機能が組み込まれているという。LGは第2世代に入った段階でGoogle TVに参入し、今回のCESでも対応製品の展示が行われているが、同社のGoogle TV製品にもL9が採用されているという。
そして今回の目玉となったのが、55V型の有機ELテレビだ。噂は以前よりあったものの、その実現方式やコストの面でどれだけの製品が仕上がってくるのかに注目が集まっており、今回の報道発表会でも大量の立ち見者が出るほどプレス関係者が集まった。皆、これを目当てに集まってきたものと思われる。
Ahn氏からは、詳細についての言及はなかったものの、その薄さや軽量性、色の表現力などについてとくにメリットを強調しており、実際に商用製品としてリリースされる際には、これらをセールスポイントにするとみられる。とくに55インチの大画面パネルの厚みがわずか数ミリメートルというのはインパクトが大きく、今後もいろいろな用途が考えられるかもしれない。
実際、筆者の見た印象だが、なるほど色の表現は鮮やかで、コントラストにメリハリがあり、有機ELパネルの特長をしっかり体現していることが分かる。一方、その製造方法や構造はもちろん、応答速度や視野角(ステージ遠景からしか確認できなかったため)、消費電力、耐久性、実際のコストなど、まだまだ分からない部分も多い。このあたりはCESの展示会場リポートの中で追い追いフォローしていければと思う。
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