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真冬でも打ち上げ花火が見たい! はい、「どこでも花火バズーカ」橘十徳の「自腹ですが何か?」(2/2 ページ)

» 2012年01月16日 21時56分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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自由に決められる爆発のタイミング

 使い方は、まずグリップ部にあるメインスイッチを入れて、本体側面のセレクターダイヤルを回して投影する花火を選ぶ。とは言ってもセレクターに番号や記号が付いているわけではなく、どんな花火が投影されるかは実際に投影させてみないと分からない。

 最初にスライドレバーを引くと、「ドン!」という打ち上げ音のあとに「ピュ〜」という上昇音が聞こえる。ここでたたみかけるようにトリガーを引くと、「ドーン!!」という爆発音とともに花火が開花する映像が投影される。花火は最初は小さく、トリガーを引き続けていると次第に大きくなっていき、拡散する様子が擬似的に再現される。爆発音も「ドーン!!」で終わりではなく、パチパチパチ、シューッという音を出しながら音が小さくなっていく。


基本的な操作方法。スライドレバーを引くと打ち上げ音、トリガーを引くと爆発音が鳴る

 ちなみにタイミングを逃していつまでもトリガーを引かないでいると、「ピュ〜」のあとに爆発することなく終わってしまう。

 花火の種類は全8種類で、大きな花火が1つのものもあれば、小さめの花火が2〜3個並んで打ち上がる映像もある。爆発音もそれぞれ違うものが収録されているが、最初の打ち上げ音はどれも同じだ。


実際に投影された花火。できるだけ部屋を暗くしたほうがきれいに映る

花火を操っているような新鮮な感覚

 打ち上げから爆発までが自動的に進行するのではなく、スライドレバーを引いてからトリガーを引くまでの間隔を自分の好きなタイミングに調整できる点は面白い。まるで花火を操っているような新鮮な感覚だ。

 花火の映像については、真っ暗な部屋の中で白い壁に投影すれば、少しボケ気味ではあるがそこそこの画質で楽しめる。ちなみに投影距離は4〜5フィート(約120〜150センチ)が推奨されており、近すぎたり遠すぎたりするとピントが合わず大きくボケてしまう。

側面に搭載されたスピーカー。見た目は大きいのだけれど……

 ひとつ不満なのはスピーカーの音質だ。花火といえば、見た目だけでなく、ドスの効いた低音も魅力のひとつ。しかし、この製品のスピーカーは花火の低音を再生するには少々非力と言わざるを得ない。コスト的に仕方がなかったのかもしれないが、それならばせめて音声の外部出力端子を搭載して、外部スピーカーを使えるようにしてくれると良かったと思う。

 あと、「ピュ〜」という打ち上げ音のときになにも映像が投影されないのもちょっと寂しいので、打ち上げ時にもそれらしい映像を見られるようにしてほしかった。

 このような不満はあるものの、花火を映し出すプロジェクターというのは今までにないオモチャであり、大勢で集まったときなどに使えばけっこうウケると思う。価格に納得できるのであれば、パーティーグッズとして備えておくのもいいかもしれない。

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