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自分で組み立てるロボット掃除機 「大人の科学Vol.33 卓上ロボット掃除機」橘十徳の「自腹ですが何か?」(3/3 ページ)

» 2012年03月15日 19時44分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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実用性はいまひとつ、でも見ていて飽きない面白さ

 実際に動かしてみた。このロボットには、吸引のみで自走しない手動モードと、吸引しながら自走するロボットモードの2種類あるが、もちろん自走させてみないと面白くない。

 テーブルの上で自走させてみると、障害物に当たったり、端に行ったりするとしっかり方向転換し、落ちずにきちんと走り回り続ける。まさに「ルンバ」の動きとそっくりだ。上から見ると歯車の動きがクリアカバーを通して見えるので実に面白い。


卓上ロボット掃除機を机の上で走行させてみた

 ひとつ気になったのが動作音。モーターを動かすと「シャー」と甲高い音が聞こえて、はっきりいってとてもうるさい。歯車の動きは見ていて全然飽きないのだが、長時間見ていると音のうるささに耐えきれなくなる。


歯車の動きがよく分かる

 実用性については、埃や粉のような軽いものはまあまあ吸ってくれるが、大きめの綿埃などは取り切れないこともあった。ワタクシの場合は動きさえ見られれば満足なのであまり気にならないが、パワフルにガンガン吸い込むという感じではないので、実用性を求める人には物足りないかもしれない。

 とにかく小型ロボットのメカの仕組みを学びたいのであれば、これ以上はないくらいすばらしい教材だといえる。小さいロボット掃除機が元気に机の上をはいまわる光景を見れば、十分にモトを取った気分になれるだろう。メカ好き、歯車好きな人にはぜひおすすめしたい。

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