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LGエレ、日本向けスマートテレビを5シリーズ一挙投入マジックリモコン採用(1/2 ページ)

» 2012年05月09日 18時52分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 LGエレクトロニクス・ジャパンは5月9日、5シリーズ計14モデルの「LG Smart TV」を6月初旬から販売すると発表した。VODやゲーム、SNSなど多くのネットワークコンテンツに対応し、新しい「マジックリモコン」で操作性の向上を図ったスマートテレビだ。発表会に登壇した同社マーケティング統括の李起旭常務は、「スマートテレビは近い将来、ライフスタイルを変える“窓”になる」と胸を張った。

新製品のLM9600シリーズ(左)。LGの考えるスマートテレビ(右)

シリーズ名 LM9600 LM7600 LM6600
シリーズ概要 直下型LEDバックライト、8倍速相当「TruMotion480」搭載の最上位機 エッジ型LEDバックライト、4倍速パネルの上位機 シネマスクリーンデザインのスタンダード機
型番 55LM9600 47LM9600 55LM7600 47LM7600 42LM7600 47LM6600 42LM6600 32LM6600
実売想定価格 42万円前後 32万円前後 26万円前後 22万円前後 18万円前後 21万円前後 17万円前後 12万円前後
発売時期 近日発売 6月初旬から順次 6月初旬から順次

LM7600シリーズ(左)とパーソナルサイズ中心のLS3500シリーズ(右)

シリーズ名 LM5800 LS3500
シリーズ概要 シネマスクリーンデザインのベーシック機 エントリーのスマートテレビ
型番 47LM5800 42LM5800 32LM5800 32LS3500 26LS3500 22LS3500
実売想定価格 20万円前後 15万円前後 11万円前後 9万円前後 8万円前後 7万円前後
発売時期 6月初旬から順次 近日発売 6月初旬から順次

 全モデル共通の仕様として、IPSパネルとLEDバックライトの採用が挙げられる。上位4シリーズは「シネマスクリーン」デザインと呼ばれる狭額スリムボディーと偏光方式の3D表示「Cinema 3D」に対応。またパーソナルサイズのエントリー機「LS3500」を含む全製品がスマートテレビ関連機能とDLNA(DMP)、USB外付けHDD録画機能を備えた。

LM9600シリーズの「シネマスクリーン」デザイン。フレーム幅はわずか4.9ミリで、画面とフレームの間には2ミリほどの黒い境界線がある(左)。ステンレス製のスタンドに中央の支柱はなく、2本のポールが横から支える形。これは下方向から眺めても、なるべく支柱を見せないため。スクリーンだけが浮かび上がる効果を狙っている(中)。スピーカーは下向きに配置(右)

多機能なのにシンプルな「マジックリモコン」

 新製品の大きな特長といえる「マジックリモコン」は、2.4GHz帯のFH(周波数ホッピング方式)を利用するRFタイプだ。伝送距離は10メートルと控えめながら、赤外線のように障害物で遮られることはない。

マジックリモコン。上位3シリーズは標準バンドル。ほかのモデルも別売オプションで追加できる

 ユニークなのは、ボタンの数を最小限に抑えつつ、リモコン自体を振ることで画面上のカーソルが動くこと。ホームボタンを押して「ホームダッシュボード」(メニュー画面)を起動し、画面にリモコンを向けると自動的に画面中央にポインターが現れる(自動ポインター機能)。そのままリモコンを左右に振ってポインターを動かし、お目当てのアイコンを選択すればいい。また決定ボタンにはホイールが付いていて、Webサイトなどを表示したときの上下スクロールも楽だ。

 「リモコンは多機能化してボタンの数が増え、一見しただけでは使いこなせないような“分かりにくいもの”になっている。LGは新発想のマジックリモコンで、リラックスしながらサクサク自由に操る感覚を提案する」(同社商品企画&マーケティングチームの土屋和洋部長)。

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